2024年11月現在、太陽光発電による売電や災害時の備えとして、家庭用蓄電池は注目されています。
最近、全国で電気代が高騰していることもあり、電気代削減や節電を目的に設置を検討する人もかなり増えています。
しかし、蓄電池は国内外を含め多くの製品が発売されており、機能や価格も豊富なのでどれを選べばいいのか分かりませんよね。
そこでこの記事では、蓄電池のシステム・機能や価格相場、おすすめメーカーなど『他の販売店が書かないような本当に損をしない全知識』を解説します。
蓄電池導入の際に利用できる補助金制度についても記載しているので、できる限りお得に購入したい人はぜひ参考にしてください。
家庭用蓄電池とは
家庭用蓄電池とは、太陽光発電や電力会社から購入した電気を貯めて、後で使用できるようにする装置のことです。
蓄電池には、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池など、様々な種類がありますが、近年ではリチウムイオン電池が主流となっています。
そんな蓄電池は、防災用品として注目を集めているほか、政府が推進しているゼロエネルギー化の重要な電源装置です。
太陽光発電(パネル)設置の義務化が進んでいる
2024年現在、東京都と京都府、神奈川県川崎市などの自治体で太陽光発電の設置義務化が表明されています。
太陽光発電が注目を浴びているため、それに伴い、併せて蓄電池を設置される方がかなり多くなってきています。
ただ、後ほど紹介しますが、蓄電池も合わせて国と自治体から補助金が出るため、設置のハードルは大きく下がっています。
もし、対象地域に住んでいる方・今後転入で家を建てる方は、条例の内容や規制について把握しておきましょう。なお、制度の実施予定時期は2025年の4月となっています。
FIT制度(固定価格買取制度)とは
蓄電池を知る上で、まずは『FIT制度』についても理解しておきましょう。FITとは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度のことです。
国は、太陽光パネルなどの再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が決められた期間は『一定の金額を担保』して買い取ってくれることを保証しています。
FIT制度の対象となる再生可能エネルギーは、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電の5つ。
太陽光発電の設備を設置している家庭だと、この制度を利用することで自宅で発電した電気を電力会社に売ることが可能になっています。
しかし、FIT制度が適用される期間は設置後から10年間と定められており、それ以降は『売電価格の担保』ができなくなるので、買取価格が大幅に下がってしまうのです。
そのため、電力売却の目的で家庭用蓄電池購入を検討している場合は、卒FIT後に向けた対策も検討しておく必要があります。
家庭用蓄電池の設置価格は?費用相場を解説
ここまでで蓄電池についてなんとなくご理解いただけたかと思いますが、実際知りたいのは「価格」ですよね。
そんな蓄電池の価格は容量やメーカー、設置場所によって大きく異なりますが、一般的な蓄電池だと安くても「60万円」、高くても「240万円」程度です。
三菱総合研究所の調査によると、DR補助金を加味した家庭用蓄電池の本体価格と工事費平均は以下の通りです。
- 本体価格:50〜200万円
- 工事費:20~40万円
上記を見て分かるとおり、本体価格は購入する蓄電池によって大きな差があります。
価格差はメーカーや性能によって異なり、一概に相場の提示ができないため、詳しい費用を知りたい場合には、実際に見積もりを出してもらいましょう。
手っ取り早くメーカーごとの価格を知りたい方は、「おすすめの家庭用蓄電池12選」の章で価格も解説しているので、確認してみてください。
蓄電池は価格相場を確認すると損をしにくい
三菱総合研究所の調査によると、2022年度の販売価格目標として掲げている蓄電池の相場は、1kWあたり11.7万円程度です。
ただ、これはあくまで販売価格目標でかつ、補助金を含めた金額なので、必ずこの値段で買えるわけではない点にご注意ください。
参考記事①:蓄電池の価格を抑えられるたった一つの裏ワザ
参考記事②:蓄電池の工事費
参考リンク:三菱総合研究所
家庭用蓄電池のおすすめ補助金
そんな蓄電池ですが、政府が普及を進めているので、国や自治体から補助金が出ています。
補助金制度は国と自治体にそれぞれ制度が用意されており、併用することも可能です。
- 国からの補助金制度
- 自治体からの補助金制度
ただし、補助金は予算が限られているため、早めに申請することが大切です。また、補助金の申請には一定の要件を満たす必要がありますので、申請前に必ず確認しましょう。
(1)国からの補助金制度
国からの補助金は、年度の切り替え時期に発表されるケースが多く、年によって内容が変更される場合がほとんどです。
そこでまずは、今年度の補助金情報を紹介します。2024年度は「子育てエコホーム支援」「DR補助金」という補助金制度が実施されています。
制度名 | 子育てエコホーム支援(2024年度) | DR補助金(2024年度) | DER補助金(2023年度まで) |
対象条件 |
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補助対象 |
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補助額 |
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申請期間 |
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国の補助金制度は、自治体からの補助金制度とは併用できるケースがあるので、追加で必ず確認しておきましょう。
また、国から補助金を受ける場合には、蓄電池の種類を指定されるため、自分が希望する設備にならない可能性がある点には注意が必要です。
なお、一般的に補助金は業者との契約前に申請する必要があります。
子育てエコホーム支援事業に関しては工事後の申請となりますが、契約前から予約ができるため、いずれにしても早めの手続きをしておきましょう。
補助金は早期終了が見込まれる
蓄電池の補助金は、公募が始まってから『1ヶ月〜2ヶ月』ほどで早期終了することが多いので、設置予定の方は早めに申し込みしておきましょう。
(2)自治体からの補助金制度
2023年度からは、加えて各自治体で家庭用蓄電池導入に関する補助金が交付されるようになりました。国の補助金と併用できるため、活用してお得に蓄電池を導入しましょう。
補助金の詳細は地域によって異なるため、詳しくはお住まいの自治体公式サイトや窓口で確認してください。
今回は、一例として東京都の補助金について紹介します。
東京都|蓄電池の補助金例
(引用:クール・ネット東京)
制度名 |
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補助金対象 |
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補助金額 |
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受給条件 |
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申請期間 |
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このように、多くの自治体で補助金制度は用意されているので、見積もりをもらう際に必ず確認しましょう。
もし補助金などを含めて、「本当に今おすすめの蓄電池が知りたい!」という方はNOWALLに無料お見積もり依頼をしてみてください。
ご家庭の状況に合わせて「ご家庭様に合わせた蓄電池」をご提案いたします。
家庭用蓄電池を導入する3つのメリット
では、実際に蓄電池を導入すると、「どんなメリットを家庭にもたらしてくれるのか」気になりますよね。
蓄電池は設置することで、次のようなメリットがあります。
- 電気代が安くなる
- 停電・災害時に電気が使える
- 電気自動車と連携できる
それぞれ詳しく解説していきますね。
メリット1.電気代が安くなる
まず、蓄電池を導入することで、年間で数万円の電気料金を節約できるところは大きなメリットです。
例えば、東京都に住む4人家族で「10kWhの電気使用量」の場合、7kWhの蓄電池を設置すると、電気代は年間約2〜3万円安くなる可能性があります。
理由は、蓄電池を設置することでピークシフト効果と自家消費効果に期待できるからです。
ピークシフト効果・自家消費効果とは
ピークシフト効果とは、電気料金が高い昼の時間帯に電気を使用せず、深夜の料金が安い電気を蓄電池に貯めておき、それを使用することで電気料金を節約する効果のこと。
自家消費効果とは、蓄電池に貯めておいた電気を自宅で使用することで、電力会社から購入する電気量を減らし、電気料金を節約する効果を指します。
東京都に住む4人家族の電気代シミュレーション
もし、4人家族で10kWhの電気を使用しているご家庭が、蓄電池を導入することで4kWhの電力が節約できたとしましょう。
その場合、昼間の電力使用量が「10kWh」→「6kWh」に削減されます。その分、電気代が安くなるので、1ヶ月に換算すると2,500円前後安くなる計算になります。
ちなみに東京では、日中よりも深夜の電気代が安いプランがあるので、電気代が安い深夜に充電して、日中に蓄電池を使用することで電気料金を抑えられるんです。
節約ケース | 電気料金の節約方法 |
深夜電力プランに変更 |
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太陽光発電を併用 |
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また、上記のように太陽光パネルがある場合には、電気代が高い日中は蓄電池を使用して、夜は余剰電力を使うと電力の購入が抑えられます。
そのため、結果的に年間約2〜3万円の電気代の節約に期待できるでしょう。
メリット2.停電・災害時に電気が使える
蓄電池を設置すると、停電発生時や災害のときに電気が利用できるというメリットもあります。
例えば、7.4kWhの蓄電容量がフル充電できた状態の場合、照明機器やスマホ充電、冷蔵庫などを12時間継続して使用できます。
さらに太陽光発電設備が整っている場合、日中に充電する手段があるため停電が長期化しても電気を使えるでしょう。
メリット3.電気自動車と連携できる
電気自動車と連携できるトライブリッドという蓄電池もあります。トライブリッドとは、太陽光発電・蓄電池・V2Hの機能を一体化したシステムです。
V2Hとは、電気自動車と家庭の間で電気を充電・給電できるシステムで、電気自動車を所有している、または将来的に購入する予定があるという家庭は、トライブリッドタイプの蓄電池を検討すると良いでしょう。
トライブリッドタイプの蓄電池があれば、太陽光発電によって蓄電した電力を家の中だけでなく、電気自動車に供給することもできます。
家庭用蓄電池を導入する3つのデメリット
ここまで聞くと、「メリットも多いし付けてみようかな?」と感じる方も多いでしょう。
でもちょっと待ってください!蓄電池にも絶対に見逃してはいけないデメリットがあるんです。
- 初期費用・価格が高い
- 大きな設置場所が必要
- 徐々に劣化するため寿命がある
順番に解説していきます。
デメリット1.初期費用・価格が高い
家庭用蓄電池の導入を検討する際に注意したいのが、やはり初期費用や本体価格が高いという点です。
業者による工事費や購入する機種によって価格に幅はありますが、一般的に導入されている家庭用蓄電池(蓄電容量4〜8kWh)を想定すると、約66万〜120万円ほどです。(参考:三菱総合研究所)
そのため、見積もりをもらう際に「価格は相場通り」か「無駄に費用がかかってないか」という点には気をつける必要があります。
デメリット2.大きな設置場所が必要
家庭用蓄電池の導入には、一定の設置スペースが必要です。
そのため、設置を希望する場所によっては、導入したくても不可能な場合があります。一般的な蓄電池のサイズから必要なスペースの目安は、以下のとおりです。
設置場所 | スペースの目安 |
屋外 |
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屋内 |
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近年の蓄電池は、リチウムインバッテリーの小型化で、昔に比べてコンパクトにはなっていますが、設置場所によっては選べる種類が少なくなるでしょう。
デメリット3.徐々に劣化するため寿命がある
蓄電池は、スマートフォンやパソコンなどのバッテリーと同じく経年劣化します。長年充放電を繰り返すといずれ寿命がきて買い替えの検討が必要になるため、注意が必要です。
家庭用蓄電池の法定耐用年数は6年、平均的な寿命は10〜20年程度です。メーカーや製品によって保証期間、充放電サイクル回数が異なるため、将来的な部分も想定しながら蓄電池選びをしましょう。
蓄電池を長持ちさせる使い方
購入した家庭用蓄電池をできる限り長持ちさせるためには、以下の使い方を意識しましょう。
使い方 | 内容 |
①過充電や過放電を避ける |
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②直射日光を避ける |
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③湿気を避ける |
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④定期的にメンテナンスする |
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蓄電池は充放電のサイクル回数が頻繁になると、その分寿命を短くする原因になります。なので、できる限り蓄電池の残量を減らしてから充電すると良いでしょう。
家庭用蓄電池の選び方は?5つのポイントを解説
メリット・デメリットを読んでみて、「じゃあどんな蓄電池を選べばいいの…?」という疑問を持った方も多いでしょう。
そこでここからは、家庭用蓄電池の選び方を解説します。購入する際には、以下の5つのポイントを確認して選んでください。
- 全負荷 or 特定負荷
- 蓄電容量
- 保証内容
- 設置場所
- ハイブリッドor単機能(フレキシブル)型
ポイント1.全負荷 or 特定負荷
家庭用蓄電池には、全負荷と特定負荷の2種類があるため、目的の使用方法に合うものを選びましょう。
- 全負荷:停電時にすべての場所で電気を賄える
- 特定負荷:停電時に事前に選択された場所のみで電力が使える
全負荷型は特定負荷型よりも高価ですが、停電時でも家全体の電化製品を使用できます。特定負荷型は安価ですが、停電時にはすべての電化製品を使用できません。
ご家庭の使い方に合わせて、全負荷型か特定負荷型を選びましょう。
全負荷型がおすすめな人 |
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特定負荷型がおすすめな人 |
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全負荷型がおすすめな人
全負荷タイプは、停電時に家中の電気を使用できるため、エアコンやIH、エコキュートなどもいつもと同じ状況で使用できます。
二世帯やオール電化など、パワフルな電力が必要な住宅に向いているでしょう。
特定負荷型がおすすめな人
一方、特定負荷タイプは、停電時に限定的・最低限な電力しか使用できない反面、全負荷よりも低価格で導入できる点が大きなメリットです。
蓄電池を低コストで導入したい人で、ガス併用住宅や少人数世帯の場合におすすめの蓄電池です。
ポイント2.蓄電容量
製品によって蓄電容量が異なるため、家庭の使用量に適した製品を選びましょう。
家庭用蓄電池の蓄電容量はkWhで表されます。容量が大きいほど、多くの電気を蓄えられるので電気使用量が多いご家庭は、容量の大きい蓄電池を選ぶ必要があります。
世帯人数 | 電気使用量(1日) | おすすめの蓄電池容量 |
1人暮らし | 6.1kWh | 3〜5kWh |
2人暮らし | 10.5kWh | 5〜7kWh |
3人暮らし | 12.2kWh | 7〜9kWh |
4人暮らし | 13.9kWh | 9〜11kWh |
しかし、蓄電容量の多いものは設置費用が高くなるため、コストや導入目的を考慮した製品選びが大切です。
ポイント3.保証内容
家庭用蓄電池は高いコストがかかるため、保証内容も重要なポイント。
一般的な蓄電池の耐用年数は10〜20年ですが、この耐用年数をひとつの目安として十分な保証期間のあるサービスを選ぶと良いでしょう。
保証内容はメーカーによって異なりますが、一般的には、機器の保証期間と容量の保証期間があります。
保証期間の詳細
機器の保証期間は、蓄電池本体やパワーコンディショナーなどの機器が故障した場合に、無料で修理または交換してもらえます。
容量の保証期間は、蓄電池に蓄えられる電気の量が、保証期間内に一定以上減少した場合に無料で交換してもらえるものです。
加えて、自然災害による故障が含まれるか、メンテナンス費用が無料かなどの条件が含まれている場合があるのでこれらの内容が充実しているかも確認しましょう。
また、周辺環境やお住まいの地域によって、一般的な耐用年数より劣化が早まるケースもあります。
少しでも長く蓄電池を利用し続けるために、設置環境や使用状況にあわせて最適な保証内容を選んでください。
ポイント4.設置場所
蓄電池は屋内と屋外のどちらかに設置することになります。
屋内設置の場合は、十分なスペースが必要ですが、屋外に設置する場合は日陰で風通しの良い場所を選ぶ必要があります。
設置場所 | スペースの目安 |
屋外 |
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屋内 |
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近年はコンパクトな家庭用蓄電池も増えていますが、製品やパワコンを含めると一定のスペースが必要です。
もし、設置場所に広いスペースがない場合には、製品の選択肢が狭まる可能性もあるのでサイズなども確認するようにしましょう。
ポイント5.ハイブリッド or 単機能(フレキシブル)型
蓄電池と太陽光パネルをセットで設置する場合、ハイブリッドと単機能(フレキシブル)の選択が必要です。
太陽光発電システムを設置している場合はハイブリッド型の蓄電池、まだ設置していない場合には、単機能(フレキシブル)型の蓄電池がおすすめです。
- ハイブリッド型:蓄電池と太陽光パネルのパワコンが一体化
- 単機能型:蓄電池と太陽光パネルでそれぞれパワコンを設置
パワーコンディショナー(PCS)とは
そもそもパワーコンディショナーとは、太陽光発電で生まれた電力を家庭で使用できる電力に変換する機器のことです。
パワコンには、変換効率を高めたり、発電量を制御するなどの機能が備わっています。また、停電時に家庭で使用できる電力を供給する機能も備わっているのも特徴です。
ハイブリッド型の特徴
ハイブリッド型の場合、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に直接充電できます。
そのため、変換ロスを少なく抑えられ、停電時には大きな出力が可能になります。また、運転モードが多種多様で、災害時に便利な機能が搭載されている製品も多いところが特徴的です。
単機能型の特徴
一方、単機能(フレキシブル)型は、太陽光パネルと蓄電池にそれぞれパワコンを設置する必要があるため、広い設置スペースを確保しなければいけません。
また、停電時には太陽光パネルの出力が圧縮されるため、普段と同様の電力消費はできなくなるという注意点があります。
しかし、ハイブリッド型と比べて低コストで導入できるため、蓄電池導入のハードルがぐっと下がるでしょう。
家庭用蓄電池のおすすめメーカー比較ランキング12選
選び方がわかったところで、ここからは数ある蓄電池の中からおすすめの12選を紹介します。
上から順におすすめなので、気になったメーカーや製品があれば、ぜひ30秒で終わる無料お見積もりの依頼をしてくださいね!
- 長州産業:スマートPVマルチ
- ニチコン:トライブリッド
- テスラ:Powerwall
- TOYOTA:おうち給電システム
- 住友電工:パワーデポH
- パナソニック:リチウムイオン蓄電池ユニット
- シャープ:JH-WB1921
- オムロン:KPBP-Aシリーズ
- 京セラ:エネレッツァ
- リミックスポイント:リミックスバッテリー
- HUAWEI(ファーウェイ):LUNA2000シリーズ
- ダイヤゼブラ電機:アイビス7
おすすめ蓄電池メーカー1.長州産業「スマートPVマルチ」
長州産業の蓄電池は、2023年度に一番販売されており高い人気を誇っています。
その理由は、国内生産なのに大容量かつ低価格・長寿命の製品がそろっているからでしょう。
なので、家庭用蓄電池として安定した品質の製品を比較的安く購入できます。なかでもおすすめなのが、スマートPVマルチです。
メリット
スマートPVマルチの圧倒的なメリットは、高品質な蓄電池であるのに比較的安価で購入できる点です。さらに業界最長の15〜20年の保証もついてます。
そして、以下3つの選択で家庭に無駄のない蓄電池を導入できます。
- 3種類の蓄電容量
- 全負荷・特定負荷の選択
- 単機能・ハイブリッドの選択
性能はそれぞれにメリット・デメリットがあるため、どのような目的で蓄電池導入を検討しているのか整理して必要な機能が合うものを選びましょう。
デメリット
スマートPVマルチには目立つデメリットはありません。しかし、コストだけを比較した場合は海外メーカーに劣る場合があります。
しかし、国内生産の安心感や保証内容の充実などサービス面で差が見られるため、コストだけで検討する際には、十分に考えてから決めてください。
こんな人におすすめ
- 蓄電池を安価で購入したい人
- 国内生産の蓄電池が良い人
- 保証内容の充実さを求める人
メーカー | 長州産業 |
機種名 | スマートPVマルチ |
重量 | 65~150 kg |
蓄電容量 | 6.5/9.8/16.4kWh |
保証 | 15年間(無料) |
設置場所 | 屋外/室内 |
関連記事 | 長州産業の蓄電池 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー2.ニチコン「トライブリッド」
ニチコンは豊富な便利機能に加え、7kWh以上の大容量モデルを主軸に展開している京都の大手蓄電池メーカーです。
おすすめの蓄電システムは全負荷&200V対応モデルの「トライブリッド」です。性能や機能性が高いのに、価格も他の商品に比べるとかなりお手頃。
ハイブリッド型なのに、価格もリーズナブルなのでニチコン製品の中でもトップクラスに人気のあるシリーズなんです。
メリット
ニチコントライブリッドの蓄電池ユニットには、以下のようなメリットがあります。
- 大容量の7.4〜14.9kWhなのに低価格
- V2Hにも対応のためEVの充放電ができる
- 家まるごとバックアップできる全負荷&200Vに対応
大容量のため、万が一の停電時にも連続「24時間以上」の給電が可能です。さらにV2Hシステムにも対応しています。
デメリット
一方、デメリットは機器のサイズが少しだけ大きいので、「設置スペース」「メンテナンススペース」が必要になってしまう点です。
そのため、まずは設置できるスペースがあるのか事前に確認する必要があります。
こんな人におすすめ
デメリットはあるものの、このシリーズは以下のような人におすすめといえるでしょう。
- 性能と価格のバランスを重視したい人
- 全負荷の蓄電池がいい人
- 停電時でも安心して生活したい人
- EVを所有している人
メーカー | ニチコン |
機種名 | トライブリッド蓄電システム |
重量 | 190 kg |
蓄電容量 | 11.1kWh |
保証 | 10年間:無料 15年間:有償 |
設置場所 | 屋外 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
関連記事 | ニチコンの蓄電池は実際どう? |
おすすめ蓄電池メーカー3.テスラ「Powerwall」
テスラのPowerwallは、世界で25万台以上の施工実績を持つ人気モデルです。外観をカッコよくするスタイリッシュなデザイン性の高さが特に評価されています。
そのため、機能性だけでなく見た目も重視したい人におすすめです。
メリット
テスラのPowerwallは、主に3つのメリットがあります。
- デザイン性が高くスタイリッシュ
- 大容量
- 低コストで購入できる
まず特筆すべきは、デザイン性です。
スタイリッシュなデザインであるため、「蓄電池によって家の外観を損ねたくない」という人に嬉しいメリットでしょう。
また、家庭用蓄電池のなかではトップクラスの13.5kWhという蓄電容量も、停電時には心強い性能です。
デザイン性の高さと大容量を兼ね備えた上、本体価格は低く設定されていてコストパフォーマンスにも優れています。
デメリット
続いて、デメリットも確認しましょう。
- JET認証品ではないため補助金を利用できない可能性がある
- 木造家屋では壁面設置できない
テスラのPowerwallは海外メーカーで、JET認証を受けておらず、補助金が利用できない可能性が高いです。
そもそも補助金は、日本の製品登録基準を満たした蓄電池の設置に対して利用できる制度。なので、JET認証・JIS規格を満たしていない蓄電池は利用できない可能性が高いです。
また、テスラのPowerwallは重量があり木造家屋の壁に設置するのが難しいため、壁面ではなく平置き対応となります。
口コミ
日中は、深夜料金で充電した電力で賄い、発電した電力を全て買電できます。FIT期間に最高です。FIT期間来年2月で切れるので、もっと早くパワウォール欲しかった。
— Shoji Ishida (@shoji_ishida2) August 22, 2021
こんな人におすすめ
メリット・デメリットを踏まえた上で、テスラのPowerwallは以下の人におすすめです。
- デザイン性を重視したい人
- 大容量の蓄電池がいい人
- コスト重視の人
- 木造家屋ではない人
メーカー | テスラ |
機種名 | Powerwall |
重量 | 114 kg |
蓄電容量 | 13.5kWh |
保証 | 10年間(無料) |
設置場所 | 屋内/屋外 |
関連記事 | テスラの蓄電池 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー4.トヨタ「おうち給電システム」
トヨタの蓄電池「おうち給電システム」は、その名のとおり、あの「トヨタの電池技術」を活用した家庭用蓄電池システムです。
TOYOTAが作っている蓄電池システムなので、もちろんトヨタ車のEVとの連携もできます。
メリット
- トヨタの技術なので信頼性が高い
- 停電時でも家全体に電力を供給できる
- 最長で20年の保証
- アプリで運転モードを操作できる
デメリット
- 価格が高い
- 太陽光発電システムと連携させるためには、別途費用が必要
価格は高めというデメリットはありますが、メンテナンスの手間が少なく長く使用できます。
こんな人におすすめ
- 太陽光発電システムを導入している
- 電気代の節約をしたい
- 安心・安全な蓄電池が欲しい
機種名 | UHDS10S-D-B |
容量 | 8.7kWh |
蓄電池の種類 | リチウムイオン電池 |
メーカー保証期間 | 10年間 |
停電時出力 | 可能 |
太陽光発電との連携 | 可能 |
設置場所 | 屋外 |
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おすすめ蓄電池メーカー5.住友電工「パワーデポH」
住友電工の蓄電池は、12.8kWhという大容量のハイブリッド蓄電池のため、停電時にも高出力の電気出力に期待できます。
大容量なのに機器は一体型なので配線が少なく、外観もスッキリ綺麗に見えるところも特徴的です。
メリット
住友電工の蓄電池であるパワーデポHの最大のメリットは、保証とアフターサポートの充実さにあります。
保証は業界最長の15年。なおかつ機器保証&見守りサービスが無料でついてます。なので、充実した保証やサポートを重視したい方におすすめの蓄電池です。
デメリット
パワーデポHのデメリットは外観をスッキリさせるために、色々な機能を一体化させることによって、本体サイズが大きくなっている点はデメリットといえるでしょう。
こんな人におすすめ
- 大容量の蓄電池を利用したい人
- 外観をスッキリさせたい人
メーカー | 住友電工 |
機種名 | パワーデポH |
重量 | 230 kg |
蓄電容量 | 12.8kWh |
保証 | 15年間(無料) |
設置場所 | 屋外 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー6.パナソニック「蓄電池ユニット」
パナソニックの蓄電池は、パワフルな性能ながらコンパクトな蓄電池となっているため導入しやすい製品でしょう。
メリット
パナソニックの蓄電池のメリットは以下の2つです。
- 室内に設置しやすいコンパクトな蓄電池
- 停電時に自動給電を開始
部屋に設置しても圧迫感のないサイズ感である上、キャスターもついているため移動できます。また、停電時には0.2秒以内に自動給電が開始されるため、パニックにならず落ち着いて過ごせるでしょう。
デメリット
一方、パナソニックの蓄電池には、費用が高いというデメリットがあります。
こんな人におすすめ
- 室内に設置の蓄電池がいい人
メーカー | パナソニック |
機種名 | リチウムイオン蓄電池ユニット |
重量 | 13~90 kg |
蓄電容量 | 1.5/5.6kWh |
保証 | 10年間:無料 15年間:有償 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー7.シャープ「JH-WB1921」
シャープは日本の有名な電機メーカーで、蓄電池のラインナップが豊富な会社です。
家庭に導入しやすいコンパクトな製品も多く、使いやすさや便利な機能で快適に使用できます。そういったメリットがあるため色々な人におすすめのメーカーです。
メリット
シャープの蓄電池のメリットは以下の通りです。
- オプション(COCORO ENERGY)加入するとAI機能が搭載
- 保証期間が長い
- コンパクトで導入しやすい
COCORO ENERGYとは、AI運転やスマホ操作などの機能で蓄電池を快適に利用できるオプションです。
蓄電池の運転モードが複数あり、FIT期間中や卒FIT後など、使用状況にあわせてお得に利用できる機能がそろっています。
また保証期間が長いという嬉しい特徴もあり、無償で10年、有償延長すると15年です。さらにコンパクトな製品が多いため、設置場所のスペースに不安がある家庭も導入しやすいでしょう。
デメリット
シャープの蓄電池について知っておきたい注意点は以下の通りです。
- カスタマイズが必要
- 初期費用が高い
蓄電池とあわせて太陽光パネルも導入する際、種類が豊富であるため、知識がないとカスタマイズが複雑に感じるかもしれません。
そして、初期費用がほかのメーカーより高額になるケースも多いです。
こうしたメリット・デメリットから、以下のような人におすすめだといえるでしょう。
こんな人におすすめ
- AI機能でお得に利用したい人
- 保証期間を重視したい人
- コンパクトな蓄電池がいい人
メーカー | シャープ |
機種名 | JH-WB1921 |
重量 | 約74 kg |
蓄電容量 | 6.5kWh(6.3kWh) |
保証 | 10年間:無料 15年間:有償 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
関連記事 | シャープの蓄電池って実際どう? |
おすすめ蓄電池メーカー8.オムロン「KPBP-Aシリーズ」
オムロンのマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-Aシリーズ」は、蓄電容量のラインナップが豊富なため、目的や用途に合わせて選びやすいです。
また、様々なライフスタイルにあわせて機器を選択・追加すると、目的に対して柔軟な機能がそろった蓄電設備を整えられます。
メリット:システムがカスタムできる
マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズは、ライフスタイルにあわせて機能をカスタマイズできる点が大きなメリットです。
- 単機能:太陽光発電に後付け可能
- ハイブリッド:太陽光発電と同時に設置可能
- 全負荷型ハイブリッド:ハイブリットの全負荷対応版
3つのシステムと異なる蓄電容量を組み合わせて、自分のライフスタイルにフィットした無駄のない環境が整えられます。
デメリット:価格で劣る
オムロンの蓄電池は、他社と比べると費用面で劣る場合があります。
なので、一定のコストをかけても電気料金を節約しつつ、ライフスタイルに合わせた蓄電システムを探している人におすすめです。
こんな人におすすめ
ライフスタイルにあわせて機能をカスタマイズできる点が大きなメリットです。そのため、以下のような人におすすめです。
- 太陽光発電を導入している人
- 電気料金を節約したい人
メーカー | オムロン |
機種名 | KPBP-Aシリーズ |
重量 | 65~150 kg |
蓄電容量 | 屋内:6.5/9.8/16.4/16.4kWh 屋外:6.3/12.7kWh |
保証 | 10年間:無料 15年間:有償 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー9.京セラ「エネレッツァ」
京セラは、歴史のある製品が高品質なところが評判の会社で、京セラ製クレイ型リチウムイオン蓄電池を搭載しており、高い安全性と長寿命を実現しています。
ユニットを3台まで増やして蓄電容量が調整できるため、ご家庭の目的に合う設備にカスタマイズできるでしょう。
メリット
エネレッツァには、以下のメリットがあります。
- ライフスタイルの変化にあわせて蓄電容量を増やせる
- モードが充実している
- デザイン性が高い
エネレッツァの蓄電容量はユニットの増減で調整するため、途中で増やすという対応も可能になっています。
そのため、最初の導入時には一番低い5.0kWhを選んで、ライフステージの変化によって10.0kWhまたは15.0kWhへ増やすという選択肢ができるのです。
また、家の景観を邪魔しないシンプルなデザインも魅力のひとつといえるでしょう。
デメリット
エネレッツァのデメリットは、導入コストが高い点です。蓄電容量が一番低い5.0kWhの製品でもメーカーの希望小売価格は275万円です。
そのため、太陽光発電の売電や電気代が安い夜間電力の利用を想定しても、損をする可能性が高くなる人もいるでしょう。
こんな人におすすめ
- 太陽光発電を導入している人
- 電気使用量が多い人
- デザイン性にこだわる人
メーカー | 京セラ |
機種名 | エネレッツァ |
重量 | 約64kg |
蓄電容量 | 5.0/10.0/15.0kWh |
保証 | 10年間無料:自然災害保証 15年間無料:機器・容量保証 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー10.リミックスポイント「リミックスバッテリー」
リミックスポイントのリミックスバッテリーは、パワコンと一体型のハイブリッド蓄電池になっているため、大容量タイプを省スペースで設置したい人におすすめです。
さらに増設ユニットを追加することで、最大17.3kWhまで蓄電容量を増やせます。
メリット
リミックスバッテリーには、以下のメリットがあります。
- 既存の太陽光発電と併用できる
- 全負荷型・特定負荷型を選択できる
- 目的にあわせて運転モードを選べる
リミックスバッテリーは、様々なメーカーの太陽光発電と併用できるのも大きなメリット。全負荷型・高負荷型を選択できるため、ライフスタイルにあわせて変更可能です。
また、停電時の備えや節電対策など、家庭ごとの目的にあわせた運転モードがあるので手間がかからないのもおすすめポイント。
設備や機能の柔軟さがリミックスバッテリーの大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
リミックスバッテリーのデメリットは、蓄電池導入コストが相場より高くなる可能性がある点です。
こんな人におすすめ
- 電気代の節約をしたい人
- 停電時の備えをしたい人
- 設備や機能の柔軟さを重視する人
メーカー | リミックスポイント |
機種名 | リミックスバッテリー |
重量 | 157kg |
蓄電容量 | 5.8/11.5/17.3kWh |
保証 | 15年間 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー11.ファーウェイ「LUNA2000シリーズ」
ファーウェイは中国に本社を置く大手通信機器メーカーです。
日本ではスマートフォンが有名な一方、蓄電池の販売も手がけています。そんなファーウェイの蓄電池は、全負荷対応のハイブリッド型となっています。
メリット
ファーウェイの蓄電池であるLUNA2000シリーズには、以下のメリットがあります。
- 性能・安全性が高い
- 柔軟にカスタマイズできる
- 低コストで導入できる
太陽光側の異常放電を検知した際に遮断して、発火・火災の原因を防ぐ安全設計になっています。また、家庭の電気使用量や導入目的にあわせて、5〜15kWhの蓄電容量が選択可能です。
大容量の蓄電池のなかではかなり安価で導入できるため、ほかの製品とあわせて一度見積もりをとってみると良いでしょう。
デメリット
ファーウェイの蓄電池を導入する際のデメリットは、不具合対応が特殊という点です。
不具合時の補償はセンドバック方式を採用していて、交換部品や代替製品発送のみの対応となり、必要な部品が届いたら自分で業者に依頼して交換や修理費用は自己負担となります。
国内メーカーのような丁寧な対応は期待できないため、注意しましょう。
こんな人におすすめ
- 安全性の高さを求める人
- 柔軟にカスタマイズしたい人
- 低コストで導入したい人
メーカー | ファーウェイ |
機種名 | LUNA2000シリーズ |
重量 | 63.8~163.8kg |
蓄電容量 | 5.0/10.0/15.0kWh |
保証 | 10年間:無料 15年間:有償 |
設置場所 | 屋外・屋内 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
おすすめ蓄電池メーカー12.田淵電機(ダイヤゼブラ) 「EneTelus」
田淵電機(ダイヤゼブラ)は、大阪府の老舗電機メーカーです。
エネルギー事業ブランド「EneTelus(エネテラス)」のなかで、家庭用蓄電池のEIBS7(アイビス7)を展開しています。
メリット
そんなEIBS7のメリットを確認しましょう。
- 停電時にも快適に電化製品を利用できる
- 充電能力が高い
- 保証が長い
EIBS7は全負荷型の蓄電池で自立運転出力も高いため、停電時に照明やエアコン、冷蔵庫、インターネットなど複数の電化製品を同時に利用できます。
また充電能力に優れており、短時間で満タンに蓄電できます。なので、防災を目的とした導入に適した蓄電池といえるでしょう。
保証期間が15年と長く設定されている点も、安心して利用するための重要なメリットです。
デメリット
田淵電機の蓄電池はオープン価格となっているため、相場を把握するのが難しいところはデメリットといえるでしょう。
業者によって見積もり価格に差が出るケースも珍しくないため、複数の施工会社から見積もりをとった方が良いでしょう。
こんな人におすすめ
- 停電時に安心して電化製品を利用したい人
- 長寿命の蓄電池を探している人
メーカー | ダイヤゼブラ電機 |
機種名 | アイビス7 |
重量 | 130 kg |
蓄電容量 | 7.04kWh |
保証 | 15年間 |
設置場所 | 屋外 |
価格(工事費込み) | ⇩お見積り依頼⇩ |
蓄電池を導入したほうが良い人・しないほうが良い人
家庭用蓄電池は初期投資がかかるため、導入メリットを感じていても設置に迷う場合も多いでしょう。
蓄電池は、家庭ごとの電気量や頻繁に使用するタイミングなどによって、導入したほうが良い場合と、十分に検討した上で「やめる決断」をしてほしいケースもあります。
そのため、蓄電池購入を後悔しないために、導入したほうが良い人と今一度検討してほしい人の特徴をまとめました。
導入「した方」が良い人 | 導入「しない方」が良い人 |
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蓄電池を導入したほうが良い人
太陽光発電環境が整っており、蓄電池を設置するスペースに余裕がある場合、蓄電池を導入することで、電気代を削減することができます。
とくに、日中の電気使用量が多い人は、深夜電力を蓄電しておいて、日中に使用することで電気代の削減効果が高まるでしょう。
また、蓄電池は災害時の停電対策にもなります。災害に備えたいと考えている際には、必要な電気を確保する手段として選択肢に入れましょう。
蓄電池を導入しないほうが良い人
月々の電気代が高くない人は、蓄電池を導入しても、電気料金の節約効果があまり期待できません。
また、日中の電気使用量が少ない人の場合も、夜間の安い時間帯に蓄電して料金を抑えるという使い方がしにくいです。
他にも、気温が-10度以下になる寒冷地に蓄電池を導入する場合は、性能低下の観点から屋外設置ができません。
蓄電池に関するよくある質問
最後に、家庭用蓄電池に関する疑問をまとめました。
- 卒FIT対策とは何?
- 家庭用蓄電池の蓄電容量は?
- 蓄電池の特徴・種類・タイプは?
- 後悔するケースはある?
- 補助金打ち切りってなに?
- 蓄電池の補助金はいつもらえる?
- 直流・交流電力って何なの?
- おすすめのポータブル蓄電池は?
Q1.卒FIT対策とは何?
卒FIT対策とは、FIT適用期間が終わって買取価格低下後にどのような対策をするかというものです。
主な対策としては、以下の3パターンが考えられます。
- 現状のまま変更なし
- 売電する電力会社を変更する
- 蓄電池を導入して家庭の電気代を抑える
手間や別途の費用がかからない現状維持を選択するケースも多いです。
しかし、太陽光発電の電力を少しでもお得に活用したい場合には、もっと高く買い取ってくれる電力会社への変更や、蓄電池で家庭の電気代を抑えるなどの選択がおすすめです。
Q2.家庭用蓄電池の蓄電容量は?
家庭用蓄電池は、一般的に5〜7kWhの製品が多いです。
大容量を求める家庭向けに10kWh以上の製品をラインナップしているメーカーもあります。
蓄電容量が多いほど本体価格も高くなるため、導入目的に応じて適切な製品を選ぶと良いでしょう。
Q3.蓄電池の特徴・種類・タイプは?
蓄電池の特徴・種類・タイプについて、以下のポイントで解説します。
- 蓄電池の特徴・主な種類
- 家庭用蓄電池のタイプ=「コンセント型」と「系統連携型」
蓄電池の特徴・主な種類
蓄電池には、主に4つの種類があります。
種類 | 詳細 |
---|---|
鉛蓄電池 | ・過充電に強い ・車のバッテリー ・非常用電源などに用いられる |
ニッケル水素電池 | ・過充電 ・過放電に強い ・急速充放電が可能 ・乾電池型二次電池 ・ハイブリッドカーの蓄電部などに用いられる |
リチウムイオン電池 | ・エネルギー密度が高い ・メモリー効果が小さい ・過充電や過放電に弱い ・モバイル機器などにも用いられる |
NAS電池 | ・日本ガイシ株式会社のみが製造している ・大規模電力貯蔵施設や再エネ出力安定化対策として期待 |
なかでも、家庭用蓄電池で一般的に普及しているのは、寿命の長いリチウムイオン電池です。
家庭用蓄電池のタイプ=「コンセント型」と「系統連系型」
家庭用蓄電池には、コンセント型と系統連系型があります。コンセント型は言葉の通り、コンセントに繋いで充電するタイプです。
主に、停電時のバックアップ電源として活用されます。
一時的に特定の機器に対しての電力として使用する目的で作られているため、家全体の電化製品を賄うだけの性能はありません。
一方、系統連系型は、電力会社の電力系統から直接充電できるタイプです。太陽光発電との連携もできるため、電気代の削減を目的とした使用ができます。
Q4.蓄電池を買って後悔するケースはある?
家庭用充電池を導入して後悔するケースは、以下が挙げられます。
- 思ったより電気代を節約できない
- 設置場所を間違えた
- 適当に蓄電池を選んだ
蓄電池で電気代を節約するためには、太陽光発電を併用する、安価な夜間帯に充電しておくなどの工夫が必要です。
また、生活上不便になる場所に蓄電池を設置してしまった場合には、デメリットを強く感じてしまうかもしれません。
家庭の状況や蓄電池を導入する目的などによって適した製品は異なるため、十分にリサーチした上で購入するのがおすすめです。
Q5.補助金打ち切りってなに?
一般的に、国や自治体が交付する補助金には上限額が設定されています。
補助金を受けられる条件がそろっていても、申し込み多数ですでに補助金上限額となってしまった場合には、新規受付ができません。
補助金上限額に達してしまうと制度が打ち切られてしまうため、利用したい場合には、申し込み開始後すぐに申請できるよう手続きを進めてください。
Q6.蓄電池の補助金はいつもらえる?
一般的に、蓄電池の補助金が給付されるのは、設置から2〜8ヶ月後です。給付される時期に開きがあるため、詳しくは申請時に確認すると良いでしょう。
また、申請書類に不備があるとその分遅れる可能性もあるため、注意してください。
Q7.直流・交流電力って何なの?
そもそも太陽光発電は、太陽光のエネルギーを電気に変換する製品です。
太陽電池パネルから発電された電気は直流電力ですが、家庭で使用されている電気は交流電力です。なので、パワコンを通じて直流電力を交流電力に変換することで、家庭で使用できるようにしています。
Q8.おすすめのポータブル蓄電池は?「プライムスター PR-HUG-400A」
PRIME STARは、LED照明や蓄電池などを、企画から取り付け工事まで手がけるメーカーです。
PRIME STARでラインナップされている蓄電池のなかで、特におすすめなのがポータブルタイプのPR-HUG-400Aです。
安全性の高いリチウムイオン電池を使用しているため、高い耐火性や丈夫さも魅力です。
メリット
PR-HUG-400Aをおすすめする特徴は以下の通りです。
- 用途が幅広い
- 持ち運びできる
- 耐火性・丈夫さで高い性能がある
ポータブルタイプという特徴から、持ち運びやすいため、災害時からアウトドアまで幅広く利用できる点が大きなメリットといえます。
また、安全性が高いリチウムイオン電池を使用しているため、高い耐火性や丈夫さも魅力です。
そのため、「防災グッズとして購入したいけど、ほかの用途にも使えると嬉しい」という人におすすめです。
デメリット
PRIME STARの蓄電池は、防水性能がないため、雨天や水がかかる環境での使用は故障の原因になります。
また、保証期間は1年間で、劣悪な環境で使用している場合には保証対象外です。
そのため、保障内容はあまり期待しない方が良いかもしれません。
こんな人におすすめ
- 防災グッズを探している人
- アウトドアで電源が必要な人
- キャンプや車中泊をする人
- 停電時や災害時に電源を確保したい人
- 節電対策として電源を蓄電したい人
記事のまとめ
家庭用蓄電池の導入には高い費用がかかります。なので、メリットやデメリットを十分に確認した上で、導入の有無を決めましょう。
記事を読んで、家庭用蓄電池に多くのメリットを感じた人は、選び方や紹介した製品を参考に、購入を検討してください。
補助金制度を活用すれば導入費用を抑えられるため、条件や申請のタイミングを把握して、お得に蓄電池を購入しましょう。