「電気代の値上がりはいつまで続く?」
「補助金が出てるって聞いたけどいつもらえる?」
2025年9月現在、物価水準は高騰しているため、政府は電気代・ガス代の補助金を再開しています。
しかし、政府は、電気・ガス代の補助金について、『2025年7月〜9月の電気使用分までの期間限定』だと発表しています。
そこでこの記事では、
- 再開中の補助金支援
- 今後の補助金の見通し
- 電気代の値上がり
- 政府が過去行なってきた電気・ガス代の補助金制度
について解説します。
最後には、現在高騰している電気代のおすすめ対処法についても紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
電気・ガス代の補助金は9月現在再開している

2025年9月現在、電気・ガス代の補助金制度である『電気・ガス料金負担軽減支援事業』は再開しています。
そもそも、「電気・ガス料金負担軽減支援事業」とは、電気代・ガス代高騰対策として家庭・企業を対象に国が支援する制度です。
電気・都市ガスの使用量に応じて料金の値引きを行い、家計の負担を減らす制度として実施されています。
では、どれくらいの金額が値引きされているのか気になりますよね。
電気代の補助金額:1kWhあたり『2.0円』の値引き
対象となる「電気代」の補助額は以下のとおりです。
実施期間 | 割引額 |
---|---|
2025年9月使用分 | 2.0円/1kWh |
次に、『具体的な値引き額』をシミュレーションしていきます。
ご家庭の補助金の値引き額シミュレーション
電気使用量が1ヶ月「400kwh」のご家庭の値引き額シミュレーションは以下のとおりです。
- 2025年9月使用分の補助額:400kwh×2.0円=『800円』
標準的なご家庭の電気料金であれば、ざっくり800円/月の補助が行われるでしょう。
都市ガス代の補助金額:1㎥あたり『8.0円』の値引き
続いて、「ガス代」の補助額についても確認しておきましょう。
補助対象となるのは、年間契約量1,000万㎥未満の場合です。
プロパンガスは対象外です。
期限 | 一般家庭の補助額 |
---|---|
2025年9月使用分 | 8.0円/1㎥ |
割引額のシミュレーションと確認方法
例)一般家庭で1ヶ月の都市ガス使用量「35㎥」で計算した場合
- 2025年9月の補助額:35㎥×8.0円=『280円』
ちなみに、電気・ガスの補助額については検針票や明細に書かれている月の使用量を確認すれば計算できます。
電気・ガス代の補助金は申請不要
申請方法はなく『手続き不要』
「電気・ガス料金負担軽減支援事業」の補助金適用については、契約している事業者が行うため、一般消費者は手続き不要です。
必要なのは、補助対象となっている事業者と契約しているかの確認だけです。
確認はこちらよりチェックしてください。
高圧電力契約(法人向け)も補助対象
実は、高圧契約の企業にも補助額を支給しています。
高圧電力契約は、「50kWh〜2000kWh」の電力を使用する法人向けで、電気をたくさん使う企業などが対象です。
9月使用分は1kWhあたり「1.0円」の補助額が支給されています。
電気・ガス代の補助金はいつからいつまで続くのか
改めて、「電気・ガス料金負担軽減支援事業」の実施期間についてまとめていきます。
電気・ガス代の補助金は『2025年9月使用分』まで
「電気・ガス料金負担軽減支援事業」の実施期間は、2025年9月使用分(10月に検針する分)までが対象です。
過去の経済産業大臣による会見では、脱炭素に向けて補助金を長期的に続けるべきではないという見解が示されています。
そのため、9月以降に支援事業が継続する見込みは薄いでしょう。
ガソリンや電気・ガスへの補助金は、脱炭素の流れに逆行することもあり、いつまでも続けるべきものではありませんが、先ほど申し上げたとおり、物価高に直撃されている地方経済や低所得者世帯の現状に思いを致し、最も即効性のあるエネルギー補助を今回に限って講じることといたしました。
電気代の高騰はいつまで続くのか
世界情勢やエネルギー問題等の影響により、先行き不透明な状況が続くことが予測されます。
電気代の高騰が続いている主な理由を以下にまとめました。
-
燃料を海外からの輸入に頼っている
-
燃料価格が上昇した
- 日本は燃料を燃やす火力発電に依存している
上記の理由に加え、円安や国内の供給事情が重なったことによって、電気代の高騰が続いています。
高騰し続ける電気代におすすめの対処法2つ
補助金は再開されていますが、
「日々の電気代をなんとかして抑えたい…」
そう思っている方も多いと思いますので、次に電気代の節約に役立つおすすめの対処法を解説します。
方法1:こまめに節電・待機電力対策をする
まずは、電気の使い方について見直してみましょう。以下のポイントをチェックしてみて下さい。
- 節電意識を持つ
- 家電の使い方をもう一工夫
「当然やってるよ!」という方も多いとは思いますが、改めて節電できるところはないか、意識と行動を変えてみましょう。
また、家電の使い方については、以下のポイントを押さえてください。これだけでも少しは節電できるはずです。
- エアコンのフィルター掃除
- 使わない照明はこまめに節電
- 冷蔵庫の詰め込み過ぎや開閉の回数を減らす
- 冷蔵庫は壁から離して設置する
- テレビは省エネモードに設定
- 洗濯機は洗う回数を減らしてまとめ洗い
さらに節電のコツとして、待機電力の対策も取り入れると良いでしょう。PCやTVを使わないときは、コンセントを抜いて待機電力を減らすようにしてください。
方法2:太陽光発電・蓄電池を導入する

方法1の節電に関しては、「もうすでにやっている。」という方もいるでしょう。
そんな方にぜひ検討してもらいたいのが、太陽光発電と蓄電池の設置です。
昼は太陽光発電した電気を使いつつ、余った電気を蓄電池に貯めることで、電気代を抑えることができます。
また、蓄電池を設置しておくと災害時・停電時の電源確保にもなります。
費用はかかるが、回収見込みも高い
太陽光発電を導入するときに気になるのは、費用ですよね。
確かに費用はかかります。
その上で、おすすめできる理由を以下にまとめました。
- 太陽光発電の寿命は30〜40年
- 固定買取制度の利用期間は10年
- 最大60〜300万以上の補助金が使える
太陽光発電システムは、導入後のメンテナンスを適切に行えば、寿命30〜40年を目途に長期的に利用できるというメリットがあります。
また、発電した電気は電力会社に売ることができます。
太陽光発電は30〜40年利用でき、導入時には補助金も交付されるため、初期費用を回収できる可能性が高いという大きな魅力があります。
詳しい内容は以下の関連記事を確認してみてください。
今後の電気代について不安を感じている方は、以下のボタンからぜひお問い合わせください。見積もりや相談は無料です。
強引な押し売り等もなく、「ちょっと聞いてみようかな…」という方でも丁寧に対応させていただきます。
補足:過去実施されていた電気代の補助金

ここでは、過去に実施されていた電気・ガス代の補助金制度について解説します。
2024年10月までは「酷暑乗り切り緊急支援」という補助金が実施されていました。
電気代補助額:1kWhあたり『2.5円』の割引
「酷暑乗り切り緊急支援」の対象となる「電気代」の補助額について確認しておきましょう。
契約プランは2つありますが、一般家庭でよく使われる「低圧契約」の割引額は以下の通りです。
- 低圧契約:一般家庭向け
- 高圧契約:法人向け
実施期間 | 低圧契約 (一般家庭) |
---|---|
2023年1~8月 | 7円/1kWh |
2023年9月〜翌年4月使用分まで | 3.5円/1kWh |
2024年5月 | 1.8円/1kWh |
2024年8月・9月使用分 | 4.0円/1kWh |
2024年10月使用分 | 2.5円/1kWh |
一般のご家庭は、対象となる電気代の補助額は、2023年1〜2024年5月までは、1kwhあたり「1.8〜7円」の割引を受けていました。
具体的に『どのくらい値引きされているのか』計算してみましょう。
ご家庭の補助金の割引額シミュレーション
ご家庭で、1ヶ月の電気使用量が「400kwh」の場合、月々の使用量に補助額をかけて計算したら以下のとおりになりました。
- 2023年1月〜8月まで補助額:400kwh×7円=『2,800円』
- 2023年9月〜2024年4月の補助額:400kwh×3.5円=『1,400円』
- 2024年5月の補助額:400kwh×1.8円=『720円』
- 2024年8月の補助額:400kwh×4.0円=『1,600円』
- 2024年10月使用分の補助額:400kwh×2.5円=『1,000円』
標準的なご家庭の電気料金であれば、ざっくり1,000円/月の補助が行われていました。
ただ、今後は補助金がなくなる可能性が高いため、より節電の意識をする必要があるでしょう。
都市ガス代補助額:1㎥あたり『10.0円』の割引
続いて、「酷暑乗り切り緊急支援」の対象となる「ガス代」の補助額についても確認しておきましょう。
補助対象となるのは、年間契約量1,000万㎥未満の場合です。
プロパンガスは対象外です。
期限 | 一般家庭の補助額 |
---|---|
2023年1~8月 | 30円/1㎥ |
2023年9月〜翌年4月使用分 | 15円/1㎥ |
2024年5月使用分 | 7.5円/1㎥ |
2024年8月・9月使用分 | 17.5円/1㎥ |
2024年10月使用分 | 10.0円/1㎥ |
一般家庭が対象となるガス代の補助額は、2023年1~2024年5月までは、1kwhあたり『7.5〜30円』の割引がすでに行われていました。
割引額のシミュレーションと確認方法
例)一般家庭で1ヶ月の都市ガス使用量「35㎥」で計算した場合
- 2023年1月〜8月まで補助額:35㎥×30円=『1050円』
- 2023年9月〜翌年4月の補助額:35㎥×15円=『525円』
- 2024年5月の補助額:35㎥×7.5円=『263円』
- 2024年8月の補助額:35㎥×17.5円=『613円』
- 2024年10月の補助額:35㎥×10.0円=『350円』
ちなみに、電気・ガスの補助額については検針票や明細に書かれている月の使用量を確認すれば計算できます。
電気・ガス料金の支援事業による値引き額は年々減少している傾向にあります。
値引き額が今後も減少する可能性があるため、節電や省エネ設備の導入をおすすめします。
記事のまとめ:電気・ガス代の補助金は期間限定で再開中
電気・ガス代の負担額を減らす支援事業の実施期間は2025年7月〜2025年9月までです。
補助金支援は期間限定のため、長期的なメリットを意識した節電対策や再エネ設備の導入も検討すると良いでしょう。
なお、太陽光発電や蓄電池の導入には、補助金制度が利用できますので合わせて確認してみてください。
「調べてみたけど、太陽光パネルとか全然分からない…」と悩んでいる方は、ぜひNOWALLに無料相談・お見積もり依頼をしてみてください。
ご家庭様の光熱費や設置の目的をお聞きした上で、
- 設置後の電気代シミュレーション
- 補助金額の調査
- おすすめメーカー
など、無料で相談をお受けしておりします。その上で業界最安級のお見積もりをご提示させていただきますので、まずは気になったら無料相談をご利用ください。