マンション・アパートに太陽光発電は設置できる?注意点も解説します

太陽光 マンション

「マンションに太陽光は設置できる?」

マンション・アパートにも、実は太陽光パネルを設置することができます

しかし、条件によって流れや必要な手続きが異なるため、事前に確認してトラブルを防ぎましょう。

この記事では、マンションに太陽光発電を設置するメリット・デメリット注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。

参考

太陽光発電についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

太陽光発電は今さら得するの?気になるデメリットと設置するべきか解説|2024年版

目次

マンション・アパートにも太陽光発電は設置可能

マンション 太陽光

マンションやアパートにも、太陽光発電を設置することができます。

ここでは、居住者とオーナーそれぞれの視点からわかりやすく解説します。

マンション・アパートの居住者

居住者の場合、自身の部屋のベランダに太陽光パネルを設置できます

しかし、ベランダやバルコニーは共用部分であるため、オーナーに許可を取る必要があります

基本的に、ベランダやバルコニーは緊急時の避難経路として使われるため、安全上の理由から許可を取れないことが多いです。

マンション・アパートのオーナー

オーナーである場合、屋上やベランダなどの共用部分に太陽光発電システムを設置できます

しかし、すでに居住者がいるかなどの条件によって導入までのプロセスは変わってきます

そこでここからは、マンション・アパートでの太陽光発電の活用方法やメリット・デメリットを解説します。

マンションで太陽光発電を活用する5つの方法

マンション 活用法

マンションやアパートで太陽光発電システムを導入する場合、以下のような活用法が5つあります。

(1)共用部分の自家消費

太陽光発電で得られた電力は、マンション・アパートの共用部分で使うという活用法があります。

エントランスやエレベーター、廊下などでの電力を賄うことで、共用部分の電気代を抑えられます

マンションの管理費を抑えられ、居住者への請求金額も抑えることができるため、他のマンションとの差別化も図れるでしょう。

(2)蓄電池との併用で非常用電源

非常用電源として備え、災害時や停電時に電力を供給することもできます。

電気が止まってしまったときに、電力を供給できることは大きな安心につながるでしょう。

蓄電池と併用することで、電力を蓄え必要なときに使用できるため、効果をより高めることができます。

(3)各部屋での電力使用

太陽光発電によって得られた電力を、入居者に振り分けることもできます。

入居者の電気代の負担を減らせるため物件の価値をあげることができ、賃料収入のアップが期待できます。

ただし後付けの場合、各部屋への配線整備などが必要となり、高いコストがかかるのでオススメできません。

(4)売電する

FIT制度

経済産業省 資源エネルギー庁|固定価格買取制度とは

発電した電力を売ることで売電収入を得られ、マンションの収益性を高めることができます。

ただし、売電には制限があり、50kw以下の場合は全量売電ができず余剰売電となるため注意が必要です。

(5)オーナー宅で使用

マンション・アパートのオーナーが太陽光発電を導入する場合、オーナー宅のみで電力を利用することもできます。

オーナー宅での電気代を節約でき、また余剰売電することも可能です。

マンションに太陽光発電を設置する5つのメリット

マンション メリット

活用法以外にもマンション・アパートに太陽光発電システムを導入すると、以下のようなメリットが得られます。

メリット1.土地を有効活用できる

マンション 屋根

まず最初に思いつくメリットとしては、マンション・アパートの土地を有効活用できるという点です。

マンションの屋根や屋上は使用されず、デッドスペースになっていることが多くあります。

使っていないスペースに太陽光発電を設置することで、デッドスペースを活用できます。

メリット2.物件に付加価値がつく

実は、物件に太陽光発電を設置することで「環境にやさしい物件」という付加価値がつきます。

太陽光発電が設置されたマンションはソーラーマンションといわれ、環境への配慮をアピールできます。

また、BELSの認定を受けることで、他のマンションとの差別化が図れます

BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)とは

BELSとは、建築物の省エネ性能を表示する第三者認証制度の1つです。

マンション・アパートの省エネ性能や、社会貢献へのアピールにつながるでしょう。

メリット3.収入アップが期待できる

太陽光発電システムを導入することで、収入アップが期待できます

売電収入を得たり、付加価値により高い賃料を得たりすることができるからです。

2023・2024年度の売電価格

10kW未満 10kW以上50kW未満 50kW以上
2023年度 16円 10円 9.5円
2024年度 9.2円
交付期間 10年間 20年間
参考
経済産業省 資源エネルギー庁|買取価格・期間等(2024年度以降)

メリット4.節税につながる

オーナーにとって大きいメリットとして、太陽光発電システム導入にかかる費用は減価償却費として経費に計上できるため、節税につながるという点があります

太陽光発電の法定耐用年数は17年のため、17年間は経費に計上でき売上から差し引くことが可能なのです。

そのため、所得税や法人税を長期間にわたって節約することができます。

メリット5.災害対策になる

太陽光発電システムを導入することで、緊急時に備えることができます。

災害や停電などで電気が使えなくなったとき、太陽光発電設備を自立運転モードに切り替えることで電気を供給できます。

蓄電池との併用がオススメ

蓄電池

蓄電池と併用することで、発電した電力を貯め、必要なときに使うことができます

そのため、災害対策になるだけでなく、悪天候時や夜間の電力供給も可能になります。

マンションに太陽光発電を設置する5つのデメリット

マンション デメリット

ここまで読んでみて、「メリットが大きそうだな…」と思った方も多いでしょう。

でもちょっと待ってください!マンションへの太陽光発電の設置にはデメリットもあるんです。

トラブルに繋がらないよう、事前に注意点を抑えて設置を検しましょう

デメリット1.入居者の承諾がなければ設置不可

物件に太陽光発電を設置する際、すでに入居者がいる場合は、全員の承諾が必要になります。

特に賃貸マンションや分譲マンションの場合は、管理組合の設置許可も必要になります。

説明の手間がかかりますし、法的な問題や安全性の理由から許可が下りない場合もあるようです。

デメリット2.避難経路を確保する必要がある

マンションのベランダやバルコニーに太陽光発電を設置する場合、避難経路をふさいではいけません

ベランダやバルコニーは、緊急時の住民全員の避難経路となっています。

緊急時の避難の妨害とならないよう注意が必要です。

デメリット3.初期費用が高い

太陽光発電システムを設置する際、初期費用の高さはネックになるでしょう。

設置するパネルが多いほど、総額は高くなるため、マンションの屋根に多くのパネルを設置する場合は、かなりの初期費用が必要になります。

デメリット4.全世帯に電力供給ができない可能性が高い

マンションに太陽光発電を設置しても、全世帯への電力供給が難しい場合があります。

発電量は太陽光パネルの枚数によって決まりますが、パネルの数は設置場所の面積や形状によって制限されるからです。

また、全室への配線整備やパワーコンディショナー設置することで、初期費用がさらに高額になることがあります。

デメリット5.追加の工事が必要になることがある

マンションや屋根が特殊な形である場合、太陽光発電を設置するために追加工事が必要になるケースがあります。

追加工事が必要になると、設置費用がさらに高くなってしまいます。

事前に専門家に確認して、シミュレーションや価格などを確認しましょう。  

無料相談はこちら

マンションに太陽光発電を導入する流れ

マンション 太陽光

マンション・アパートに太陽光発電を設置する際、パターンによって流れが変わります。

賃貸マンションの場合

賃貸マンション・アパートに太陽光発電を設置する際、オーナーであれば基本的に自分の判断で設置を進められます

ただし、トラブルを防ぐためには入居者や管理組合の許可をとる必要があります。

一方、賃貸マンションの入居者が太陽光発電を設置したい場合、オーナーに承諾を取らなければなりません

分譲マンションの場合

分譲マンションに太陽光発電を設置する場合、管理組合の決議が必要不可欠になります。

居住者の75%以上からの同意が必要であるため、手間がかかるだけでなく、設置できない場合もあるでしょう。

新築マンションの場合

新築マンションに太陽光発電を設置する場合、オーナーの判断で導入を決定できます

環境配慮型の物件として、他のマンションと差別化を図ることができるでしょう。

マンションに太陽光発電を導入するときの価格相場

太陽光発電システムの設置やメンテナンスにかかる費用は、設置容量によって異なります

設置費用の相場価格

経済産業省によると、太陽光発電システムの相場価格は26.1万円/kWです。

1kW 10kW 30kW
26.1万円 261万円 783万円

パネル数が多いほど多くの発電量を得られますが、高額な初期費用と広い設置場所が必要になります。

参考

ランニングコストの相場

経済産業省 資源エネルギー庁|太陽光発電について

太陽光発電を導入すると、メンテナンスなどが必要なためランニングコストがかかります。

経済産業省によると、平均的にランニングコストは年間0.5万円/kWほどかかります。 つ

まり、10kWの太陽光パネルを設置した場合、維持費として年間5万円が必要になります。

具体的な価格を知りたい方は、お気軽に無料シミュレーションをご利用ください

無料シミュレーションはこちら

マンションに太陽光発電を導入する際の補助金

補助金 助成金

国からの補助金 なし
地方自治体からの補助金 地域によっては交付あり

実は補助金を活用することで、太陽光発電システムをおトクに設置できます!

国からの補助金

太陽光発電の設置のみでは、国からの補助金を受け取ることはできません

ただし、新築の場合はいくつかの条件を満たすと、国から補助金が交付されます。

詳しくは、関連記事をご覧になるか、お気軽に無料相談をご利用ください。

地方自治体からの補助金

自治体によっては、太陽光発電を設置する際に、補助金・助成金を受け取れるところもあります。

しかし、補助金額や交付条件は自治体ごとに異なるため、事前に確認しましょう。

お住まいの自治体について知りたい方は無料相談をご利用ください

無料相談はこちら

マンションでの太陽光発電おすすめメーカー

おすすめの太陽光発電パネルメーカーを3社ご紹介します。ぜひ参考にしてください!

マキシオン

マキシオンは世界100ヵ国以上で販売を展開しているグローバルな太陽光発電メーカーです

最大の特長は、業界最長の40年保証でサービスを提供している点です。

しかし、長方形のパネルしかないため、パネル自体が載らない可能性がある点は大きなデメリットとなるでしょう。

品番 SPR-MAX3-400
最大出力 400W
変換効率 22.6%
重さ 19kg

無料お見積もりはこちら

カナディアンソーラー

カナディアンソーラーはカナダの太陽光パネル専業メーカーです。

独自の単結晶シリコン技術を採用しており、低照度や高温下でも性能が低下しにくく高効率である点が特長です。

マキシオンと同じく長方形のパネルしかない点は、デメリットと言えるでしょう。

品番 CS6R-410MS
最大出力 410W
変換効率 21%
出力保証 25年
機器保証 10〜15年

無料お見積もりはこちら

長州産業

長州産業

引用:長州産業

長州産業は、機器の工場が国内にあり、高い信頼と評判を誇っています。

特にGシリーズは、「高い発電効率」と「価格の安さ」を併せ持っているため、コストパフォーマンスが抜群です。

青色のパネルしかないため、マンションの見た目を気にする方にはネックとなるでしょう。

品番 CS-348G81
最大出力 348W
変換効率 20.4%
出力保証 25年
機器保証 10〜15年

無料お見積もりはこちら

記事のまとめ

太陽光発電システムは、戸建て住宅だけでなく、マンション・アパートにも設置することができます!

しかし、注意点が多くあるため、事前に専門家に相談することをオススメします。

ぜひお気軽にNOWALLスマートハウスメディアにお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

目次