「太陽光発電はいくらかかる?」
「実際費用は回収できるの?経済的メリットはある?」
太陽光発電の設置には、およそ130万円かかりますが、補助金の活用で大体60〜100万円くらいで設置でき、設置費用を大きく抑えることができます。
本記事では、太陽光発電の設置価格や補助金、売電価格を解説。
費用は回収できるのか、「太陽光パネルのみ」「太陽光パネルと蓄電池」それぞれの場合で実際にシミュレーションしています。
安く設置するためのコツやオススメの会社も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
太陽光発電についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
太陽光発電(パネル)を設置する際の価格・費用相場
太陽光発電(パネル)を設置する際の費用について、人気メーカー10社の平均は121万円となりました。
容量ごとの価格平均は以下のようになっています。
一般的な大きさである5kWの太陽光パネルの価格平均は、約135万円です。
太陽光パネル容量 | 価格平均 |
6kW | 約158万円 |
5kW | 約135万円 |
4kW | 約105万円 |
3kW | 約84万円 |
各メーカーの価格は、おおよそこのようになっています。
製品 | メーカー | パナソニック | シャープ | 長州産業 | SOLAR FRONTIER | 京セラ |
型番 | VBM410FJ03N | NQ-254BM | CS-348G81 | SFA405-120C/SFC405-108AG | KT370-120HL4 | |
価格※ |
6kW | 1,591,200 | 1,573,920 | 1,622,880 | 1,571,040 | 1,631,520 |
5kW | 1,385,040 | 1,313,040 | 1,353,360 | 1,357,760 | 1,341,840 | |
4kW | 1,020,800 | 1,049,280 | 1,083,840 | 1,046,400 | 1,052,160 | |
3kW | 854,640 | 805,520 | 911,440 | 843,120 | 879,040 |
製品 | メーカー | Qセルズ | Next Energy | Canadian Solar | XSOL | DMM |
型番 | Q.PEAK DUO-G11 | NER108M410B-MD | CS6R-410MS | XLM72-275SC | DMM6-60PH-375J | |
価格※ |
6kW | 1,548,000 | 1,591,200 | 1,591,200 | 1,562,400 | 1,548,000 |
5kW | 1,347,600 | 1,385,040 | 1,385,040 | 1,356,240 | 1,362,000 | |
4kW | 1,032,000 | 1,060,800 | 1,060,800 | 1,069,440 | 1,069,440 | |
3kW | 831,600 | 854,640 | 854,640 | 802,640 | 804,000 |
※金額は経済産業省(26.1万円/kW)で算出:令和5年度以降の調達価格等に関する意見
太陽光パネルの工事費込みの価格は?約121万円
各メーカーの平均値から、太陽光パネルの工事費込みの価格は約121万円となります。
経済産業省によると、下記のシステム費用全体は26.1万円/kWとされています。
設置費用の内訳を解説
太陽光パネルの設置に必要な価格・費用の内訳は、下記のとおりです。
内訳 | 説明 | 割合 |
パネル | パネル自体の価格 | 約60% |
架台 | パネルを屋根に固定する架台の価格 | 約4% |
パワーコンディショナー | 電力を変換するための機器の価格 | 約10% |
工事 | 設置のための人件費や足場代等の費用 | 約25% |
その他 | 申請手数料や保険料などの費用 | 約1% |
この中でも、工事費用は配線工事、モニターの設置など必要に応じた施工が含まれているため、価格は前後しやすいでしょう。
平均設置容量(パネル枚数)は?5〜6kWが一般的
各家庭において平均設置容量は5〜6kWほど、枚数にすると19〜22枚ほどが一般的です。
例えば、東京の一戸建てに住む人を対象に電気使用量を調べて、それぞれの容量を当てはめると下記のとおりとなるためです。
平均月間電気使用量(kWh) | 月間発電量の目安 | システム容量 | パネル枚数 |
477(4人世帯) | 530kWh | 6kW | 22 |
425(3人世帯) | 442kWh | 5kW | 19 |
361(2人世帯) | 354kWh | 4kW | 15 |
243(1人世帯) | 265kWh | 3kW | 11 |
ただし、毎月の電気使用量が多くて電気代が高くなっている場合や、オール電化等によって電気使用量が多い場合には余力を持った容量がよいでしょう。
「我が家の場合は?」など、具体的なシステム容量、その価格について知りたい方は無料相談をご利用ください。
維持費がかかる?およそ年間1.5万円
太陽光発電を導入すると、年間3000円/kWのメンテナンス費用がかかります。
つまり、5kWの太陽光パネルを設置した場合、維持費として年間1.5万円が必要です。
これは売電収入でまかなうことも可能なので、それほど大きな負担にはならないでしょう。
メンテナンスは、太陽光パネルを長く使うために不可欠なので必ず行いましょう。
蓄電池とセットの場合の設置費用は?約250万円
太陽光発電設備と蓄電池をセットで設置する場合、設置価格はおよそ250万円です。
蓄電池の工事費込みの一般的な相場は、5kWh程度の蓄電池で75万円、8kWh程度の蓄電池で120万円程度です。
蓄電池の1kWhあたりの価格は、工事費なども込みで「12.5〜16.5万円」が相場金額です。
費用は、メーカーなどや蓄電池の性能によっても異なりますが、容量ごとの設置費用は以下のようになっています。
蓄電池容量 | 価格相場 |
5.0kWh | 約74.5万円 |
6.4kWh | 約95万円 |
7.0kWh | 約104万円 |
7.5kWh | 約111.5万円 |
8.0kWh | 約120万円 |
一般的な容量である【5kWの太陽光パネル】と【8kWhの蓄電池】を設置した場合、
- 太陽光発電設備【5kW】:約130万円
- 蓄電池【8kWh】:約120万円
となり、太陽光パネルと蓄電池のセットでの設置価格はおよそ250万円となります。
太陽光発電設備と蓄電池をセットで設置することで、災害や停電に備えることもできます!
太陽光パネルの設置に補助金は出る?
太陽光パネルの設置する際、補助金を受け取れる場合があります!
補助金を活用することで、とてもおトクに太陽光発電設備を導入できるので、設置前に必ず確認しましょう。
【新築限定】国からの補助金
2024年度の国から受け取れる補助金情報は以下のように発表されました。
ZEH | 55万円/戸+α |
ZEH+ | 100万円/戸+α |
ただし、これらの対象は、新築住宅の建築または購入に限られる点に注意が必要です。
詳しい条件は、関連記事を参考にするか、お気軽に無料相談をご利用ください。
各自治体からの補助金
太陽光発電システムを導入する際には、国からだけではなく、地方自治体から補助金を受け取れることがあります。
この補助金制度は地域や年度によって異なりますので、事前に確認しておくことが大切です。
例えば東京都からの補助金は以下のような条件が設定されています。
太陽光発電設備 |
新築住宅 |
既存住宅 |
蓄電池 |
太陽光4kW以上(いずれか小さい額) |
太陽光4kW未満(いずれか小さい額) |
一般的な容量である【5kWの太陽光パネル】と【8kWhの蓄電池】を設置した場合、
- 太陽光発電設備:12万円/kW×5kW=60万円
- 蓄電池:15万円/kWh×8kWh=120万円
合計180万円の補助金を受け取ることができます!
第1章で算出したように、設置費用はおよそ250万円のため、設置費用の約70%を補助金が負担してくれます。
都道府県からの補助金、市区町村からの補助金、それぞれ受け取れる地域もあります!
各自治体の詳しい補助金は以下の記事を参考にするか、お気軽に無料相談へお問い合わせください。
太陽光パネルの補助金申請で注意すべきポイント
太陽光パネルの補助金申請で注意すべきポイントは、下記のとおりです。
- 補助金額や条件は自治体ごとに異なる
- 申請するタイミングや時期が定められている
- 補助金の交付は先着順であることが多い
補助金の申請や交付が確定しない間に着工した場合、申請が通らなかったときは「補助金分も自己負担」となるため注意が必要です。
補助金を活用することでかなりおトクになるので、事前に確認しておきましょう。
2024年最新!今の売電価格はいくら?
「売電価格が低下しているってホント?」
「売電収入は得られないの?」
「損しちゃう?」
2024年の売電価格は、2023年と同様の「16円」となっています。ただし長期的にみると、売電価格は年々低下しています。
年度 | 売電価格(10kW未満) |
2024年度 | 16円 |
2023年度 | 16円 |
2022年度 | 17円 |
2021年度 | 19円 |
太陽光パネル設置後10年間は、設置時の売電価格で買い取ってもらえるため、10年間は安定した売電収入を得られます。
ただし、その後の売電価格は変動する可能性があります。
そのため、売電価格の低下と電気代の高騰を考えると、自家消費をメインとして余ったら売るという形がオススメです。
費用を回収できる!太陽光パネルの設置費用も安くなっている
売電価格が下がっていると、「売電収入が期待できないから、元がとれない?」と思う方もいるでしょう。
しかし、ほとんどの場合、費用を回収することができます!
それは、太陽光パネルの設置価格も安くなっているからです。
太陽光パネルの設置費用と売電価格の推移を見てみましょう。
太陽光パネルの設置費用と売電価格の推移
年々、売電価格は下がって利益が減っているように見えますが、設置費用も同時に下がっているので「結果としてはおトクに使える」ようになりました。
年度 | 売電価格(10kW未満) | 5kWの太陽光の場合 |
7年間の変化 | -12円 | -46.0万円 |
2024年度 | 16円 | 133.5万円 |
2023年度 | 16円 | 133.5万円 |
2022年度 | 17円 | 137.5万円 |
2021年度 | 19円 | 146.0万円 |
2020年度 | 21円 | 152.5万円 |
2019年度 | 24円 | 166.5万円 |
2018年度 | 26円 | 180.0万円 |
2017年度 | 28円 | 179.5万円 |
例えば、過去7年間で太陽光発電システムにかかる費用は低下しており、5kWを例にすると「46万円も安い」状態です。
ただし、売電価格は12円も低くなっており、余剰電力を売るだけでは元を取りにくいと言えます。
このことから、太陽光パネルの設置費用と売電価格を見ると、電気代を安くするには自家消費と売電のバランスが大切となるでしょう。
実際回収できるの?費用対効果をシミュレーションしよう
「設置費用は回収できるの?」
「回収までにどのくらいかかるの?」
「損する?」
ここでは、太陽光発電設備を設置した場合のシミュレーションをしてみましょう。
一般的な大きさである【5kWの太陽光パネル:約130万円】や【6kWhの蓄電池:約120万円】を設置した場合のシミュレーションは以下のようになります。
月間電気代 |
年間維持費 |
月間売電収入 |
年間収支 |
費用回収年数 | |||
補助金なし | 補助金あり※ | ||||||
設置前 | 1.5万円 | 18万円の支出 | |||||
設置後 | 太陽光パネル | 0.8万円 | 1.5万円 | 0.5万円 | 5.1万円の支出 | 11年 | 6年 |
太陽光パネル+蓄電池 | 0.3万円 | 1.5万円 | 0.2万円 | 3万円の支出 | 17年 | 5年 |
※東京都からの補助金を受け取った場合(2章参照)
費用対効果が見込める!10年以内の費用回収が可能
太陽光パネルのみの設置では約13年、太陽光パネルと蓄電池の設置では約20年での費用回収となります。
しかし、自治体からの補助金を活用して設置費用を抑えることで、約7年での費用回収が可能になります!
また、太陽光パネルの寿命は20〜30年とされているため、費用回収後の20年以上は、大きな経済的メリットが見込めます。
各自治体の補助金やソーラーローンを活用することで、より安く気軽に太陽光発電設備を設置できるので、ぜひ確認してみてください。
蓄電池とセットで設置した方がおトクなの?
太陽光発電システムは、蓄電池とセットで設置するとより高い効果を見込めます。
売電を減らして蓄電池への充電に使うことで、日光を受けられない夜間や悪天候時も電力を供給でき、電気代の節約効果を高めることができます。
太陽光パネルのみ | 月0.7万円の電気代節約 |
太陽光パネル+蓄電池 | 月1.2万円の電気代節約 |
もちろん、蓄電池にも設置費用がかかるものの、太陽光パネルと蓄電池を同時に設置することで、より多くの補助金を受け取ることができます!
蓄電池の利用で災害時にも備えられる
蓄電池に電力を貯めておくことで、停電時にも最低限の電力を使うことが可能になります。
そのため、太陽光パネルと蓄電池の併用は、災害対策にも有効です。
このように太陽光パネルは、蓄電池とセットで設置するとより大きな効果が見込めるため、ぜひ検討してみてください。
【損しないために】太陽光発電を安く設置するコツ
太陽光発電を安く設置し、費用対効果を大きくするための5つのコツを解説します。
- 複数の会社を比較する
- 型落ち商品を選ぶ
- アフターサービスを重視する
一つずつ詳しく解説するので、設置後に後悔しないために参考にしてください。
複数の会社を比較する
太陽光パネルを設置する際には、必ず複数の会社を比較しましょう。
太陽光パネルの販売店は数多くありますが、同じ製品でも販売店によって価格は異なります。
そのため、安い販売店を選ぶだけでも金額が大きく変わることもあるでしょう。
価格だけでなく、保証期間や性能なども比較して、ご自身のニーズに合った会社を選びましょう。
型落ち商品を選ぶ
型落ち製品を選ぶことで、安く太陽光発電システムを設置できることがあります。
太陽光パネルは、技術の進歩に伴って新しい製品が次々と登場し、古い型のパネルは値下げされて販売されることがあります。
型落ち商品は、性能や品質に問題があるわけではありませんが、新しい製品と比べて発電効率が低い、在庫限りの限定で販売されているなどの理由でコストを抑えられます。
1〜2年程度であれば、大きな効率の変化はないと考えられるため、予算に合わせて型落ち商品を設置するのも選択肢の1つでしょう。
アフターサービスを重視する
総合的な経済負担を小さくするために、アフターサービスが充実している販売店や施工店を選ぶことが大切です。
安く設置できたとしても、高額な修理費用がかかっては意味がありません。
また、充分なメンテナンスによって年間約1.5万円の維持費を抑えることができます。
清掃、点検、修理、AI監視などの便利なものが利用できるかどうかまで目を通しておくと設置後の費用を抑えられるでしょう。
価格が安くておすすめの太陽光パネル3選
価格が安くておすすめの太陽光パネルは、下記の3つです。
- カナディアンソーラー:HiKu6
- 長州産業:Gシリーズ
- ソーラーフロンティア:SFA405-120C
一つひとつ特徴を見てみましょう。
カナディアンソーラー:HiKu6
カナディアンソーラーはカナダの太陽光パネル専業メーカーです。日本国内でも住宅においては累計14万棟に設置されています。
中でもおすすめは『HiKu6』。カナダメーカーということもあり低照度環境でも高い発電性能を発揮します。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
|
|
HiKu6は、カナディアンソーラー独自の単結晶シリコン技術を採用しており、低照度や高温下でも性能が低下しにくいので、年間で安定した発電が見込めるでしょう。
また、モジュール(パネル)の出力は25年保証されており、12年の製品保証も付いています。
ただし、海外メーカーなので「長方形パネル」しか扱っていない点はデメリットだと言えます。
こんな人におすすめ
- 発電効率を重視する人
- 価格を重視する人
型番 | CS6R-410MS |
最大出力 | 410W |
変換効率 | 21% |
出力保証 | 25年 |
機器保証 | 10〜15年 |
長州産業:Gシリーズ
長州産業は、老舗のメーカーで、機器に関しては、日本メーカーの中でも唯一国内に工場を持っているので信頼性が高いでしょう。
信頼性の高さとリーズナブルさから住宅用の太陽光パネルメーカーとして高い評判を誇っています。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
|
|
Gシリーズは、『19.5%』という高い発電効率により、電気代の節約や売電収入の増加に期待できます。
また、屋根の形に合わせやすいよう『台形のパネル』も揃えている点も大きなメリットです。
長州産業のGシリーズは、大きなデメリットはありませんが、白色のフレームとやや青めのセルで構成されているので、屋根の色や形によっては調和しない場合もあるでしょう。
こんな人におすすめ
- コスパを求める人
- サポートを重視したい人
型番 | CS-348G81 |
最大出力 | 348W |
変換効率 | 20.4% |
出力保証 | 25年 |
機器保証 | 10〜15年 |
ソーラーフロンティア:SFA405-120C
ソーラーフロンティアの「SFA405-120C」は、シンプルなデザインで家の外観を壊しにくい太陽光発電パネルです。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
|
|
保証期間も25年と長く、日系メーカーなのに中国製に引けを取らない低価格である点も支持されている理由のようです。
ただし、パネルは重量があり、面積当たりの発電量が小さいというデメリットには注意してください。
こんな人におすすめ
- 価格を求める人
- 保証を充実したい人
型番 | SFA405-120C |
最大出力 | 405W |
変換効率 | – |
出力保証 | 25年 |
機器保証 | 10〜15年 |
記事のまとめ
太陽光発電(パネル)を設置する際の価格・費用相場は、およそ130万円(3〜6kW)が目安となり、補助金でさらに抑えられます。
売電価格の低下を懸念している方もいるかもしれませんが、パネルの費用相場は低下傾向にあるため、設置費用を回収することができるでしょう。
太陽光発電は、当初の投資費用がかかりますが、長期的に見て収益を得られるもので、大きな費用対効果が期待できます。
NOWALLでは、太陽光発電に関する相談や見積もりの依頼に応じております。お気軽にお問い合わせください。
太陽光パネルの価格に関するよくある質問
ここでは、太陽光パネルの価格についてよくある質問についてお答えします。
- 設置容量を増やした方が費用対効果が高くなるの?
- ソーラーパネルの価格は今後安くなる?
- メンテナンス・定期点検費用はいくらかかる?
- 見積書っていつもらえるの?時間かかる?
- ソーラーローンって?金利はどのくらい?
設置容量を増やしたほうが費用対効果が高くなるの?
太陽光パネルの設置容量は、自宅の屋根の面積や日照条件、電力会社の買取制度などによって決まります。
一般的には、設置容量を増やすと発電量も増えるため、費用対効果が高くなります。
しかし、設置容量がある程度以上になると、パネルの価格や工事費が割高になったり、年々下がり続けている売電利益が下がることで回収が難しくなったりする可能性があります。
そのため、設置容量を増やすことが必ずしも最適な選択とは限りません。
自分のニーズや予算に合わせて、適切な設置容量を見積もることが大切です。
ソーラーパネルの価格は今後安くなる?
技術の進歩や市場の拡大に伴って、ソーラーパネルの価格は、長期的には下がってきています。
年度 | 1kWhあたりの費用 | 5kWの太陽光の場合 |
7年間の変化 | -9.2万円 | -46.0万円 |
2023年度 | 26.7万円 | 133.5万円 |
2022年度 | 27.5万円 | 137.5万円 |
2021年度 | 29.2万円 | 146.0万円 |
2020年度 | 30.5万円 | 152.5万円 |
2019年度 | 33.3万円 | 166.5万円 |
2018年度 | 36.0万円 | 180.0万円 |
2017年度 | 35.9万円 | 179.5万円 |
しかし、短期的には、原材料の価格変動や需要と供給のバランス、政策や規制の影響などによって上下することがあります。
また、ソーラーパネルだけでなく、インバーターや架台などの関連機器や工事費も考慮する必要があります。
ソーラーパネルの価格は今後安くなるかもしれませんが、太陽光発電できる時間や売電価格の低下も進んでしまいます。
早めに導入し、自家消費したり売電したりすることで、システム全体のコストが回収しやすくなり、費用対効果を高められるでしょう。
メンテナンス・定期点検費用はいくらかかる?
メンテナンスや定期点検にかかる費用は、一般的に年間3000円/kWです。
ただし、システムの規模や種類、契約内容や業者によって異なります。
メンテナンスや定期点検を行うことで、発電量を低下させにくくして効率を高めたり、故障や事故を未然に防いだりできます。
メンテナンスや定期点検は太陽光パネルの寿命を延ばし、安全に快適に使用するために必要な投資と考えましょう。
見積書っていつもらえるの?時間かかる?
太陽光パネルの見積書は、販売店に依頼すると、だいたい当日から1週間ほどでもらえます。
ただし、見積書を作成するには、お客様の屋根の形や向き、面積、日照条件などを調査する必要があります。
そのため、販売店が現地調査に来てくれるまでに時間がかかる場合もあります。
現地調査は無料で行われることが多いですが、事前に確認しておきましょう。
詳しく知りたい方は、無料相談をご利用ください。
ソーラーローンって?金利はどのくらい?
太陽光パネルの設置費用は、一括で支払うこともできますが、ローンで分割払いすることができます。
月1万円程度の長期にわたる返済によって、頭金なしで気軽に設置することが可能です。
ローンの金利は、販売店や金融機関によって異なりますが、一般的には年利2%〜3%程度です。
【補足】自分で計算してみよう!シミュレーション方法
ここではシミュレーションの方法を解説します。無料シミュレーションもお気軽にご利用ください。
1.設置費用の計算
まずは、設置する太陽光パネルの設置費用を計算します。
1章で説明したように、太陽光発電設備の設置費用のメーカー平均価格は、約121万円です。
太陽光パネルのみ
現在の消費電力量をもとに設置する容量を決めましょう。一般的な大きさは5〜6kWです。
太陽光パネル容量 | 月間発電量の目安 | 価格平均 |
6kW | 530kWh | 約158万円 |
5kW | 442kWh | 約135万円 |
4kW | 354kWh | 約105万円 |
3kW | 265kWh | 約84万円 |
太陽光パネル+蓄電池
パネルの金額に蓄電池の設置費用を足しましょう。
一般的な大きさである8kWhの蓄電池の価格相場は、120万円です。
補助金を活用することで、設置費用を大きく抑えることができるので、事前に確認しましょう!
一般的な容量の【5kWの太陽光パネル】と【8kWhの蓄電池】を設置した場合で計算
- 太陽光発電設備【5kW】:約130万円
- 蓄電池【8kWh】:約120万円
2.電気代の計算方法
設置する太陽光パネルの月間発電量を参考に、設置前後の電気代を計算します。
ここで気をつけるべきポイントは、設置するものによって「自家消費」と「売電」の割合が変わることです。
- 太陽光パネルのみ:「自家消費30%・売電70%」
- 太陽光パネル+蓄電池:「自家消費70%・売電30%」
太陽光パネルのみの設置では、日光を受けられない夜間の電力供給はできないため、昼間のみの電力供給となります。
そのため、発電した電力の「30%を自家消費・70%を売電」として計算しましょう。
蓄電池を同時に設置することで、夜間の電力供給も可能になり、70%の自家消費が可能になります。
自家消費で賄いきれない電力量を計算し、購入する必要がある電力の電気代を計算します。
5kWのパネルを設置した場合、月間発電量の目安は442kWh
①発電した電力のうち自家消費する電力を計算
- 太陽光パネルのみ:約132kWhを自家消費
- 太陽光パネル+蓄電池:約310kWhを自家消費
②設置後の電気代を計算
本記事では、3人世帯での月間電力使用量の平均である425kWhを参考に計算
自家消費では賄いきれず、購入する必要がある電力量は、以下のようになる
- 太陽光パネルのみ:約132kWhを自家消費→425−132=293kWhを購入
- 太陽光パネル+蓄電池:約310kWhを自家消費→425−310=115kWhを購入
東京電力スマートライフSを参考に、購入する電力量の電気代を算出
3.維持費を考慮して計算する
太陽光発電を導入すると、年間3000円/kWのメンテナンス費用がかかります。
つまり、5kWの太陽光パネルを設置した場合、年間1.5万円の維持費が必要です。
4.売電収入を計算する
2024年の売電価格は、16円/kWhとなっています。
- 太陽光パネルのみ:発電量の70%を売電
- 太陽光パネル+蓄電池:発電量の30%を売電
として計算しましょう。
5kWのパネルの月間発電量の目安(442kWh)を参考に計算
- 太陽光パネルのみ
442×0.7で約310kWhを売電
310kWh×16円/kWhより、約5,000円の売電収入の獲得 - 太陽光パネル+蓄電池
442×0.3で約132kWhを売電
132kWh×16円/kWhより、約2,000円の売電収入の獲得