テスラの蓄電池がおすすめの人は?メリット・デメリット、口コミを解説

「テスラの蓄電池はどんなメリットがある?」
「海外のメーカーだから不安がある」

テスラは、EVメーカーとして世界的に有名ですが、蓄電池メーカーとしても注目されています。

今回紹介する、テスラのパワーウォール2は2020年に日本に上陸し、各地で導入が加速しています。

そこでこの記事では、パワーウォール2のメリット・デメリットから利用者の声まで詳しく解説します。また、最後には2024年発売の新製品も紹介しています。

数十年付き合うことになる蓄電池は、メーカー選びがとても大切な製品です。ぜひ参考にしてください。

参考

蓄電池選びに困っている方は、以下の記事も参考にしてください。

騙されるな!家庭用蓄電池12社のおすすめメーカー比較と契約前に知るべき全知識

目次

テスラとは?

テスラ 蓄電池

テスラはアメリカのテキサス州に本社を置く自動車ブランドです。EVメーカーとして有名ですが、それだけではありません。

    テスラは、太陽光から電気を作り、蓄電池で蓄え、EV車で使う、というエコシステムを設計しており、太陽光・蓄電池も自社で開発、販売しています。

    以下で、テスラ社の概要を簡潔にまとめています。

    設立年 2003年
    CEO イーロン・マスク
    ビジョン 世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速させる
    事業領域
    • EV車(テスラ)
    • 太陽光発電システム
    • 蓄電池(パワーウォール)
    特徴 スタイリッシュなデザイン性
    ホームページ Tesla

    テスラの価格相場は?

    まず、多くの人が気になっているであろう価格相場について説明します。

    スタイリッシュなデザイン性で、高くみられがちのテスラ蓄電池ですが、その本体価格は、他メーカーに比べてかなり割安です。

    以下のように、他の大容量機種と比べても低価格であることがわかります。

    容量 希望小売価格(工事費なし)
    ニチコン 11.1kWh 3,200,000円
    長州産業 12.7kWh 5,199,000円
    テスラ パワーウォール 13.5kWh 1,210,000円

    本体価格に加えて、別途工事費や機器代がかかるため、各家庭の設置方式によって、価格は変動します。

    当社では、家庭の希望に沿った無料お見積りを受け付けています。ぜひお気軽にお申し込みください。

    無料お見積りはこちら

    テスラはどんな人におすすめ?

    テスラ蓄電池がおすすめの人・おすすめできない人は以下の通りです。

    おすすめの人 おすすめできない人
    大容量必要な人 2018年度以前に太陽光発電を設置した人
    デザインを重視している人 V2Hを活用したい人

    ここから、テスラ蓄電池のメリット・デメリットについて、詳しくみていきましょう。

    テスラ蓄電池のメリット2

    テスラ蓄電池の他メーカーと比較したメリットは、以下の2点です。

    • スタイリッシュなデザイン性
    • テスラアプリで、いつでも・どこからでもコントロール

    1. スタイリッシュなデザイン性

    (引用:テスラ)

    テスラの蓄電池の最大の特徴は「スタイリッシュなデザイン性」です。

    テスラはEV車だけでなく、蓄電池のデザインもとてもスタイリッシュで、住宅の外観を邪魔しません。

    2. テスラアプリで、いつでも・どこからでもコントロール

    テスラアプリで、24時間蓄電池の稼働状況をモニタリングし、目的に合わせて遠隔でコントロールできます。

    テスラアプリでできること
    • 電力の使用状況や蓄電量を24時間どこでもモニタリング
    • 自家消費モードで余った電力を有効に使える
    • 停電に備えて、充電量を高めに設定

    より詳しい情報はこちらで確認できます。

    テスラ蓄電池のデメリット2つ

    一方で、テスラ蓄電池には以下2点のデメリットがあります。

    • 売電収入が減る可能性がある
    • V2Hに対応していない

    1. 売電収入が減る可能性がある

    一部のご家庭は、太陽光発電とテスラの蓄電池を併用する場合、売電収入が減る可能性があります。

    対象になるのは、2018年度以前に太陽光を設置した人です。具体的には、以下のように売電価格の値下げが設定されました。

    2016〜2018年の売電価格

    太陽光のみ テスラ蓄電池と併用した場合
    2016年 31〜33円 25〜27円
    2017年 28〜30円 25〜27円
    2018年 26〜28円 25〜27円

    しかし、2019年以降にFIT制度の認定を受けた家庭は、売電価格は一律ですので安心してください。

    2. V2Hに対応していない

    パワーウォールはEV車から家庭に給電できる、V2Hの機能が備わっていません。

    当社はEV車を提供していますが、車から家庭へ給電する機能はない点に注意が必要です。

    パワーウォール2はこんな人におすすめ

    ここまで解説してきたメリット、デメリットを踏まえた上で、パワーウォール2は以下の人におすすめです。

    1. 大容量を必要としている人
    2. デザインを重視している人

    大容量を必要としている人

    パワーウォールは13.5kWhと、1台でも大容量ですが、最大10台まで増設できます。

    災害に備えて、多くの電気を蓄えておきたい人大家族で多くの電気を使う人におすすめです。

    デザインを重視している人

    一般的な蓄電池は、無機質なデザインなものがほとんどです。

    しかし、シンプルでスタイリッシュなパワーウォールはさまざまな住宅の外観にフィットし、ひとつのインテリアのように設置できます。

    おすすめできない人

    しかし、以下の2点に当てはまる人にはおすすめできません。

    1. 2018年以前に太陽光発電システムを設置した人
    2. V2Hを活用したい人

    2018年以前に太陽光発電システムを設置した人

    上述したように、2018年度以前に太陽光を導入し、FIT制度の認定を受けている方は、売電収入が減る可能性があります。

    V2Hを活用したい人

    現在、多くの国内メーカーはV2Hシステムに対応しています。EV車を利用していて、から家庭への給電をしたい方はテスラ以外のメーカーがおすすめです。

    利用者の声

    ここまで、テスラ蓄電池のメリット・デメリットやおすすめの人について詳しく解説してきました。少しずつ理解が進んできたのではないでしょうか。

    ここで、実際にテスラの蓄電池を導入している方のX(旧Twitter)に投稿された口コミを紹介します。

    良い口コミ

    実際の設置写真とともに、コンパクトなデザインについて前向きな感想が書かれています。

    パワーウォール2の設置方式

    パワーウォールは壁掛け可能ですが、その場合、工事費が高くなることが予想されますので、その点には注意が必要です。

    否定的な口コミ

    この投稿によると、太陽光のメーカーを気にしなくていいと言われている単機能型のパワーウォールでも、太陽光との問題が発生したということです。

    設置する際は、太陽光との相性について業者と相談して、慎重に選ぶようにしましょう。

    パワーウォール2の機種情報

    最後に、ここまで紹介しきれなかった情報を含め、テスラ蓄電池の基本情報をまとめています。ぜひ参考にしてください。

    容量 13.5kWh
    電池の種類 ニッケル酸リチウム
    最高出力 7.0kWh(ピーク)/5kWh(連続運転)
    電力変換効率 90%
    想定サイクル数 非公表
    寸法 高さ1150×幅 753 × 奥行 147 m
    その他の機能
    • Powerwall 10台まで拡張可能
    • 全負荷型
    • 露出配線や排熱口がないためお子様やペットにも安全
    • アプリで稼働状況を確認&コントロール可能
    保証
    • 10年保証
    • 容量70%保証

    最大で10台増設できる?!

    バックアップゲートウェイは最大10台のパワーウォールと連携可能です。

    3台まで連結して設置できるため、以下のようにコンパクトに設置できます。

    もちろん、本体価格は倍になり出費はかさみます。慎重に検討しましょう。

    テスラは国の補助金の対象外

    パワーウォールは、日本のJET認証の基準を満たしていないため、国や自治体の補助金を使うことができません

    ただ、それでもなお、本体価格が低価格であることに変わりはありません。

    また、JET認証の基準を満たしていないからといって、製品に欠陥があるわけではないため、安心してください。

    2024年から受注開始のパワーウォール3

    テスラ パワーウォール3

    (引用:テスラ

    2024年から新製品のパワーウォール3が受注開始になります。容量は既存と同じ13.5kWhですが、いくつかの機能が変更されています。

    価格はまだ公表されていません。

    容量 13.5kWh
    電池の種類 リン酸鉄リチウムイオン電池
    最大出力 11.5kWh
    寸法 高さ1100×幅610×奥行き190mm
    重量 130kg
    保証 10年保証
    パワーウォール3の特徴
    • 容量は13.5kWh(変更なし)
    • 最大出力:5kWhから11.5kWhに増加
    • Powerwall2との併用不可
    • 奥行きが拡大/幅、高さは縮小
    • 低コストのリン酸リチウムイオンを使用
    • 太陽光のパワコンを内蔵

    記事のまとめ

    ここまで、パワーウォール2のメリット・デメリットやおすすめの人を解説してきました。

    いくつかのデメリットを持つパワーウォールですが、大容量で低価格、さらにアプリの操作性が充実しており、多機能・高性能な蓄電池と言えます。

    ここで紹介した情報を参考に、ご家庭にあった蓄電池であるか慎重に検討して、メーカー選びに役立ててください

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