【2024年】東京都の蓄電池の補助金まとめ。金額や手順を詳しく解説

「蓄電池を設置したいけど、補助金ってどれくらいもらえるんだろう?」
「申請っていつまでに何をしたらいいの?」

蓄電池は初期費用が高額なので購入を悩んでいる方も多いと思いますが、実は、東京都の蓄電池の補助金は全国でもトップクラスの金額です

ただし、2024年度の申請受付期間は2025年3月31日までのため、蓄電池を導入したい方は早めに申請することをおすすめします。

この記事では、東京都の『災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業』について、補助金給付の条件交付の流れをわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてください。

目次

東京都では蓄電池の補助金がいくら出る?

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東京都の蓄電池導入で利用する主な制度は「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」です。

太陽光パネルの設置にも多額の補助金が出ているので、東京都内で太陽光発電と蓄電池を導入しようとしている人は大幅に初期費用を抑えられます。

この制度でどれくらいの補助金がもらえるのか、蓄電池と太陽光パネルのそれぞれについてご紹介します。

蓄電池導入に対しての補助金額の目安

東京都で蓄電池を設置する場合、容量ごとの補助金額の目安は以下の通りです。

蓄電池容量 補助金額(太陽光がある) 補助金額(太陽光がない)
5.0kWh 95万円 95万円
6.5kWh 97.5万円 97.5万円
7.4kWh 111万円 111万円
9.8kWh 147万円 120万円
16.4kWh 246万円 120万円
太陽光パネルを設置していない場合は、上限額は最大で120万円までなので注意しましょう。
仮に、既存住宅に9.9kWhの蓄電池を導入した場合、補助金を活用すれば初期費用を70%削減できます。
蓄電池の導入への補助金活用事例
給付金額の概要は以下の通りです。計算方法としては、1kWhあたりの補助金額と蓄電池の容量を掛け合わせます。
蓄電池の給付金額
  • 上限額
    • 蓄電池容量が6.34kWh未満:19万円/kWh(最大95万円
    • 蓄電池容量が6.34kWh以上100kWh未満:15万円/kWh(※太陽光を設置していない場合:最大120万円
  • 補助率
    • 設置費用の4分の3

参考:クール・ネット東京|災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

最終的な蓄電池の補助金額は、「補助金の上限額」か「補助率」のいずれか低い方が支給額になります。

パワコンの交換にも補助金が出ている

太陽光発電をすでに利用している方にぜひ知ってほしいのが、パワーコンディショナの交換に対する補助金です。

太陽光パネルを利用する際に欠かせないパワコンは15年ほどで寿命を迎え、交換には10〜20万円の費用がかかりますが、補助金を使えばその費用が半額(補助額最大10万円)になります。

パワコンを交換する際にはぜひ活用したいですね。

パワコン交換の給付金額

太陽光パネル導入に対しての補助金額の目安

東京都で太陽光パネルを設置する場合、容量ごとの補助金額の目安は以下の通りです。

太陽光パネル容量 補助金額(新築) 補助金額(既存)
3.0kW 36万円 45万円
3.5kW 36万円 45万円
4.0kW 40万円 48万円
4.5kW 45万円 54万円
5.0kW 50万円 60万円
太陽光発電と蓄電池を一緒に導入したい場合も、補助金を活用することで初期費用を70%削減できます。
太陽光発電と蓄電池の導入への補助金活用事例
給付金額の概要は以下の通りです。計算方法としては、1kWhあたりの補助金額と太陽光パネルの容量を掛け合わせます。
太陽光パネルの給付金額
  • 新築住宅
    • 太陽光パネルの容量が3.6kW以下:12万円/kW(上限36万円
    • 太陽光パネルの容量が3.6kW超50kW未満:10万円/kW
  • 既存住宅
    • 太陽光パネルの容量3.75kW以下:15万円/kW(上限45万円
    • 太陽光パネルの容量3.75kW超50kW未満:12万円/kW

参考:クール・ネット東京|災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

ご自宅の屋根が陸屋根という平面上の屋根の場合、強度補強などの工事に対する補助金も出るので、必要に応じて補助金を活用しつつ工事をするようにしましょう。

東京都の蓄電池の補助金は”先着順”

東京都の蓄電池補助金の応募は先着順での受付となり、予算がなくなり次第終了となります。

また、12月時点での予算に対する事前申込額の割合は約64%です。2024年度の申請受付期間は2025年3月31日までのため、最後の駆け込みで急に申請が殺到することも考えられます。

そのため、少しでも導入を検討している方はお早めの申し込みをお勧めします。

補助金を活用すれば、初期費用の負担を軽減しつつ、蓄電池の導入によって停電時の備えや電気料金の節約が可能になります。

この機会を逃さないためにも、まずはお気軽にお問い合わせください。

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東京都の蓄電池の補助金交付の流れ

それでは、補助金を申請するにはいつまでに何をしたらいいのでしょうか?以下の3ステップで解説していきます。

  1. 事前申し込み
  2. 蓄電池の設置と交付申請
  3. 補助金の確定と受け取り

補助金を受け取るまでには、手続きを開始してから4ヶ月〜半年はかかる状況ですが、申し込み書類の提出や実績報告書の提出は販売店が代行してくれるので、かかる手間はかなり少ないです。

しかし、トラブル回避のためにも手続きの内容は確認しておきましょう。

ステップ1.事前申し込み

購入や工事の契約をする前に、事前申し込みを行う必要があります。具体的には、見積書や申込書などの必要書類を提出します。

事前申し込みは電子申請であれば数分、紙申請であれば1週間程度かかるので、申請方法に応じたスケジュールで準備を進めるようにしましょう。

ステップ2.蓄電池の設置と交付申請・実績報告

クール・ネット東京から、事前申し込みの受付通知を受け取った後に契約を結び、工事を行います。

事前申込受付日から1年以内に工事を完了し、『交付申請兼実績報告書』を提出する必要があります。

ステップ3.補助金の確定と受け取り

実績報告書を提出してからおおよそ3〜4ヶ月で交付金額が正式に決定し、申請者へ『交付決定通知書』が送られます。

交付決定通知書の送付から1ヶ月ほどで、指定の口座に補助金が入金されます。

補助金交付の申請で迷ったら

蓄電池の補助金を申請するには見積書や必要書類の準備が必要ですが、申請内容に誤りがあると補助金を受け取れないことがあります。

さらに、個人で必要な情報を調べたり、複雑な書類を用意するのは時間もかかりますし、何かと大変ですよね。

スマートハウスメディアでは、蓄電池の補助金に関するご相談や具体的なシミュレーションを無料で承っております。少しでもご不明点や不安があればお気軽にご相談ください。

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東京都で蓄電池の補助金を申請するときの注意点2つ

蓄電池の補助金を申請する際には、以下の点に気をつけましょう。

注意点①事前申込前の契約は補助金対象外

東京都の蓄電池補助金_交付までの流れ

『災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業』では、事前申込より先に契約を締結してしまうと、補助金の対象外となってしまいます。

必ず、事前受付が受理されてから契約と工事をするようにしましょう。

また、補助金の申請タイミングは各自治体によって異なるため、補助金の併用を考えている方は申請タイミングをよく確認してください。

注意点②SIIに登録されている蓄電池であること

SIIとは、一般財団法人 環境共創イニシアチブのことを指します。SIIは、再生可能エネルギーやエネルギー効率化の促進を目的として設立され、補助金事業を担っています。

蓄電池の補助金対象となる設備は、このSIIに登録されている設備に限られます。

対象の設備かどうかを確認したい方は、「登録製品一覧検索」から確認することができます。

蓄電池の補助金に関するよくある質問

東京都の補助金に関するよくある質問をまとめました。

Q1.重複して補助金をもらうことはできる?
Q2.補助金が振り込まれない!どうしたらいい?

Q1.重複して補助金をもらうことはできる?

国や区市町村の中には都からの補助金と併用できるものがあります。

併用する際には、補助金を適用した後の実質負担額が都の補助対象になるので、東京都の補助金の交付申請より先に国や区市町村からの補助金手続きを進める必要があります。

利用したい補助金については、以下から詳細を確認してください。

国の補助金との併用

「住宅省エネ2024キャンペーン」の以下4つの事業と「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」と併用することができます。

補助金制度 内容
子育てエコホーム支援事業 子育て世帯・若者夫婦世帯等の省エネ投資支援
先進的窓リノベ2024事業 断熱窓・ドアへのリフォーム支援
給湯省エネ2024事業 給湯設備のリフォーム支援器の導入を支援
賃貸集合給湯省エネ2024事業 集合住宅のオーナー向け給湯設備のリフォーム支援
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 床や天井・窓の断熱

東京都の市区町村の補助金

蓄電池の設置について、東京都の各市区町村からは以下のような補助金が出されています。

お住まいの自治体を確認してみてください。

自治体名 補助金額 申請期間 リンク
東京都文京区 2万円/kWh(最大20万円) 2025年2月28日 文京区公式HP
東京都千代田区 20%(最大125万円) 2025年2月14日 千代田区公式HP
東京都中央区 1万円/kWh(最大10万円) 2025年3月31日 中央区公式HP
東京都港区 8万円/kWh(最大40万円) 2025年2月28日 港区公式HP
東京都新宿区 1万円/kWh(最大10万円) 2025年3月31日 新宿区公式HP
東京都台東区 1万円/kWh(最大10万円) 受付終了 台東区公式HP
東京都墨田区 工事費用の10%(最大5万円) 2025年2月28日 墨田区公式HP
東京都江東区 1万円/kWh(最大10万円) 2025年3月14日 江東区公式HP
東京都品川区 1万円/kWh(最大5万円) 2025年3月31日 品川区公式HP
東京都世田谷区 1万円/kWh(最大20万円) 受付終了 世田谷区公式HP
東京都中野区 10万円(定額) 受付終了 中野区公式HP
東京都杉並区 1万円/kWh(最大8万円) 2025年1月31日 杉並区公式HP
東京都豊島区 1万円/kWh(最大5万円) 2025年2月28日 豊島区公式HP
東京都北区 1~1.2万円/kWh(最大12万円) 2025年2月28日 北区公式HP
東京都荒川区 1万円/kWh(最大15万円) 2025年2月14日 荒川区公式HP
東京都練馬区 50%(最大6万円) 2025年3月17日 練馬区公式HP
東京都足立区 5万円(定額) 受付終了 足立区公式HP
東京都葛飾区 25%(最大20万円) 2025年3月31日 葛飾区公式HP
東京都小平市 6万円(定額) 2025年3月31日 小平市公式HP
東京都武蔵村山市 1.5~2万円/kW(出力)(最大5万円) 2025年1月31日 武蔵村山市公式HP
東京都稲城市 4万円(定額) 2025年3月14日 稲城市公式HP
東京都八王子市 3万円(定額) 受付終了 八王子市公式HP
東京都三鷹市 5万円(定額) 2025年3月31日 三鷹市公式HP
東京都調布市 2.5万円/kW(出力)(最大10万円) お問い合わせ 調布市公式HP
東京都府中市 2万円/kWh(最大8万円) お問い合わせ 府中市公式HP
東京都小金井市 4万円(定額) 受付終了 小金井市公式HP
東京都国分寺市 6万円(定額) 2025年3月31日 国分寺市公式HP
東京都国立市 4万円(定額) 2025年3月31日 国立市公式HP
東京都狛江市 5万円(定額) 2025年1月31日 狛江市公式HP
東京都清瀬市 5万円(定額) 受付終了 清瀬市公式HP
東京都多摩市 2~3万円/kW(出力)(最大6万円) 2025年3月31日 多摩市公式HP
東京都羽村市 50%(最大8万円) 受付終了 羽村市公式HP
東京都東村山市 7万円(定額) 2025年1月31日 東村山市公式HP
東京都日の出市 1万円/kWh(最大6万円) 2025年1月15日 日の出市公式HP

Q2.補助金が振り込まれない!どうしたらいい?

一般的に、『交付申請兼実績報告書』が受理されてから交付されるまでの期間は3〜5ヶ月かかります。もし半年以上振り込まれない場合は、以下の手順で対応しましょう。

  1. 代行で申請をした販売業者へ問い合わせる
  2. クール・ネット東京のホームページから申請状況を確認する

まず、代行業者に正しく申請が行われたのかを確認してください。申請が完了している場合は、『事前申込受付番号』を教えてもらいましょう。

クール・ネット東京のホームページ上にある「申請状況の確認はこちら」から事前申込受付番号で検索すると現在の申請状況を確認することができます。

販売業者側のミスで申請ができていなかったときの対処法

もし、代行で申請をした販売業者側のミスで申請ができていなかった場合、非常に困りますよね。そんな時は以下の順に対応してみてください。

  1. 販売業者と契約内容を確認する
  2. 補助金提供機関へ相談する
  3. 消費生活センターの窓口を利用する

まず、販売業者に再確認し、申請ミスに関する詳細な説明を求めましょう。誤った申請がどの部分で発生したのかを把握し、契約にもとづいて補償や再申請を依頼することが重要です。

多くの自治体や補助金提供機関では、申請内容に誤りがあった場合、訂正や再申請の手続きを受け付けている場合もあります。

もし、販売業者と交渉しても解決しない場合には、消費生活センターの窓口に相談しましょう。状況に応じて解決策を提案してくれる場合があります。

記事のまとめ

この記事では、東京都の蓄電池に対する補助金の条件や交付の流れについて解説しました。

東京都の蓄電池導入に対する補助金は、全国でもトップクラスの金額です。この補助金を活用すれば、初期費用を軽減しながら停電対策や電気料金の節約に役立つ蓄電池を導入できます。

ただし、応募は先着順で予算がなくなり次第終了するため、申請期間や条件を早めに確認することが重要です。この機会を逃さず、補助金を活用してお得に蓄電池を導入してください。

当社では、補助金がいくらもらえるのかを含めたシミュレーションの無料作成や、補助金申請に必要な手続きに対するサポートも行っています。少しでもお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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