「スマートスターはどんなメリットがある?」
「スマートスターは本当に得するの?」
スマートスターは、国内で高い知名度があります。蓄電池の導入を検討している方であれば、一度は聞いたことがあるのでは無いでしょうか。
しかし、名前を聞いたことはあっても、実際にどんなメリットがあるのか、価格相場はどれくらいなのか、わからない方も多いと思います。
そこでこの記事では、スマートスターのメリット・デメリットから利用者の声まで詳しく解説します。
ぜひ、蓄電池選びの参考にしてください。
蓄電池選びに困っている方は、以下の記事も参考にしてください。
スマートスターとは?
(引用:SMART STAR)
スマートスターとはAI搭載の次世代蓄電システムで、「NFブロッサムテクノロジーズ」という会社が製造しています。
「NFブロッサムテクノロジーズ」とは「伊藤忠商事」によって設立された家庭用蓄電システムの製造メーカーです。
蓄電池の販売は伊藤忠商事が行なっています。
伊藤忠商事とは?
伊藤忠商事は1949年に設立された総合商社です。
「地球環境問題を経営の最重要課題の一つとして捉え、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献する」という方針を掲げています。
起源は江戸時代でとても歴史が長く、信頼できると言えるでしょう。
設立年 | 1949年 |
ビジネススローガン | 「ひとりの商人、無数の使命」 |
特徴 | 70年以上の実績と信頼 |
事業領域 | 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、生活資材、情報通信、保険、物流、建設、金融など |
本社 | 東京都・大阪府 |
ホームページ | 伊藤忠商事 |
ここから、伊藤忠商事の販売する蓄電池について、詳しく解説していきます。
スマートスターの値段相場
まずは、多くの人が気になっているであろうスマートスターの価格相場から解説します。
一般的な定価は300万円から400万円程度となっています。
カタログに記載されている、希望小売価格はかなり高額ですが、スマートスターの蓄電池は国の補助金の給付対象になっています。
また、実際の販売店の価格はさらに割安です。下記から無料お見積もりを依頼してみてください。
希望小売価格 | 国の補助金適用後 | 実際の販売価格 | |
スマートスターl 9.8kWh | 3,233,000円 | 2,870,400円 | さらに割安 |
スマートスター3 13.16kWh | 4,103,000円 | 3,616,080円 |
本体価格に加えて、別途工事費や機器代がかかるため、各家庭の設置方式によって、価格は変動します。
当社では、家庭の希望に沿った無料お見積りを受け付けています。ぜひお気軽にお申し込みください。
スマートスターは補助金に対応
スマートスターは国の補助金に対応しています。上記の表では、国からの補助金であるDR(DER)補助金のみを考慮しました。
お住まいの地域によっては、都道府県もしくは市区町村からの補助金も存在し、さらなる補助金の給付が見込めます。
しかし、お住まいの地域の補助金の額を調べるのは複雑で、大変ですよね?
そこで当社では、ご家庭の補助金を含めた無料お見積もりを受け付けています。ぜひお気軽にお申し込みください。
スマートスターのメリット2つ
スマートスターのメリットは2つあります。
- 停電時にも安心
- AIによる最適化で電気代を大幅削減
では、これらのメリットを具体的に見ていきましょう。
停電時にも安心
スマートスターは停電に強く、普段と変わらない暮らしが可能です。
ここからは停電に強い3つのポイントを見ていきましょう。
全負荷型で200Vも使える
(引用:SMART STAR)
スマートスターは全負荷型なので停電時に家中の電気を使えます。
蓄電池には全負荷型と特定負荷型の2つのタイプが存在します。
全負荷型では、停電時にも全ての部屋の電気、家電製品がいつも通り使えます。
一方、特定負荷型の蓄電池では、停電時に指定したエリアの電気しか使えず、必要最低限の電気・家電製品しか使えません。
また200Vの製品に対応しているので、停電時にもエアコンやIH調理器、エコキュートなどを使用することができます。
オール電化のご家庭にぴったりです。
停電時に6kWまで稼働可能
スマートスターは停電時に太陽光発電を6kWまで使用できます。
通常の蓄電池の場合、停電時には1.5kWまでしか使用することができず、同時に複数の家電製品を使えなくなってしまいます。
しかし、スマートスターは6kWまで使用可能なので問題なく普段通りの生活ができます。
大容量&高出力
(引用:nfブロッサムテクノロジーズ)
スマートスターlは3kVA、9.8kWh、スマートスター3は5.5kVA、13.16kWhの大容量&高出力を兼ね備えており、停電時にも多くの家電製品を利用することができます。
詳しくは上記の図をご参照ください。
AIによる最適化で電気代を大幅削減!
(参考:gridshare)
AI(人工知能)「GridShare」がスマートスターと連携し、普段の曜日や時間帯ごとの電気の使い方を学習し、翌日に使う電力量を予測します。
予測した電力量と、天気予報をもとにした太陽光パネルの発電量の予測を合わせ、蓄電池に最適な電力を貯めます。
手動で設定する必要がなく、AIが売る量と自分の家で使う量のバランスを自動的に調節してくれるので、楽かつ効率的に電気代を節約することが可能です。
また、AIの稼働状況はアプリ「蓄電システムモニター」からスマートフォンなどで手軽に確認でき安心です。
(引用:gridshare)
スマートスターのデメリット3つ
ここまでスマートスターのメリットを見てきましたが、以下3点のデメリットも存在します。
- サイズが大きい
- 塩害エリアには設置できない
- AI利用には料金が必要
サイズが大きく寸法に注意が必要!
スマートスターは屋外設置型ですので、比較的サイズが大きいです。
蓄電池は屋内設置型と屋外設置型に分かれており、一般的には屋外設置型の方が大きいとされています。
詳しいサイズについては以下の表を見てください。
容量 |
サイズ |
|
テスラ パワーウォール2 |
13.5kW |
高さ1150×幅 753 × 奥行 147 (mm) |
シャープ JH-WB1821 |
8.4kW |
高さ605×幅 700× 奥行 360 (mm) |
長州産業 スマートEVマルチ |
9.8kW |
高さ741×幅 490 × 奥行 295 (mm) |
スマートスターL |
9.8kW |
高さ1145×幅 762 × 奥行 440 (mm) |
このように容量が近い他社の蓄電池に比べて、スマートスターはサイズが大きく設置には注意が必要です。
実際のサイズ感については以下の画像でイメージしてください。
(引用:伊藤忠商事)
塩害エリアには設置できない
スマートスターの説明書では、塩害エリアへの設置を禁止しています。(塩害エリアについては下の表を確認してください)
また、スマートスターには塩害補償がついていないので、お住まいの地域が下記の重塩害地域・塩害地域に当てはまるのであれば、注意が必要です。
(引用:スマートスター仕様書)
AI利用には料金が必要
メリットの章でもお伝えしたAI「GridShare」は利用するのに月額1,200円の料金がかかります。
ただし最初の5年または、FIT制度が終了するまでは無料で使用することができます。
蓄電池は20年30年と使い続けるものなので、毎月料金が発生するというのは明確なデメリットと言えるでしょう。
こんな人におすすめ
スマートスターは以下の2点に当てはまる人におすすめです。
- 災害時に普段通りの生活をしたい人
- 効率的に電気代を節約したい人
また、スマートスターには単機能型とハイブリッド型が存在し、それぞれおすすめな人がいます。
単機能型蓄電池がおすすめな人
単機能型蓄電池は太陽光パネルをすでに設置している人におすすめです。
単機能型蓄電池は太陽光パネルに付いているものとは別にパワーコンディショナーをもう一台設置します。
よって太陽光発電の規格を考慮する必要がなく、自由に蓄電池を導入することができます。
ハイブリッド型蓄電池がおすすめな人
ハイブリッド型蓄電池はこれから太陽光パネルを設置する方におすすめです。
ハイブリッド型蓄電池はパワーコンディショナーを太陽光パネルと共有するので、1台のみでよく、場所やコストを削減できることがあります。
利用者の声
ここまで、スマートスターのメリット・デメリット、おすすめな人などについて詳しくみてきました。
ここからは、利用者の肯定的な声と否定的な声を見ていこうと思います。
良い口コミ
確かにスマートスター3は良さそう
排出枠の件、プラス蓄電池からEVに充電できるのも‼️— 北斗シムケン (@kabushimuken) March 4, 2021
EV(電気自動車)にも効率的な充電が可能だった点を評価した口コミのようです。
悪い口コミ
スマートスターという蓄電池
購入したけど失敗したなー
AI機能というのにだまされた感w
ばかなAIもいるわな— ゆううう (@MWKPpnAYo21gHbn) August 23, 2023
スマートスターと連携するAI「GridShare」には否定的な口コミも見つかりました。
ただし、基本的には満足した声が多く見られたので、評価は高い蓄電池と言えるでしょう。
機種紹介
スマートスターは現在4機種があり、それらの基本情報などを紹介します。
スマートスターl
スマートスターlの基本情報は以下の通りです。
容量 | 9.8kWh |
電池の種類 | リチウムイオン蓄電池 |
電力変換効率 | 95%以上 |
自立運転時の最大出力 | 3kWh |
寸法 (横×高さ×奥行き) |
762mm×1145mm×440mm |
重さ | 180kg |
特徴 | ・全負荷型(200V対応)
・サイクル数6000 ・AIで電気代を節約 |
保証 | ・自然災害補償10年
・機器保証15年 |
カタログ | スマートスター |
(引用:SMART STAR)
スマートスター3
スマートスター3の基本情報は以下の通りです。
容量 | 13.16kWh |
電池の種類 | リチウムイオン蓄電池 |
電力変換効率 | 95%以上 |
自立運転時の最大出力 | 5.5kWh |
寸法 (横×高さ×奥行き) |
1181mm×1008mm×392mm |
重さ | 265kg |
特徴 | ・全負荷型(200V対応)
・自家消費分のポイント付与 ・AIで電気代を節約 |
保証 | ・自然災害補償10年
・機器保証10年 |
カタログ | スマートスター |
(引用:SMART STAR)
スマートスター3にはスマートスターlには無い2つの機能があります。
安心見守りサービス
スマートスター3はメーカー側が以下の6種類のデータを取得できるので、不具合が発生した時に現地に向かうことなく、迅速に対応することができます。
グリッドシェアポイント
(引用:伊藤忠エネクス)
グリッドシェアポイントとは、発電した電気を自宅で消費した分だけ、CO2削減に貢献したとみなされ、付与されるポイントのことです。
各種ポイント・現金などに交換可能なので、グリッドシェアポイントサービスによってさらにお得に蓄電池を活用することができます。
スマートスター ハイブリッド
スマートスター ハイブリッドの基本情報は以下の通りです。
容量 | 6.3kWh | 9.5kWh |
電池の種類 | リチウムイオン蓄電池 | リチウムイオン蓄電池 |
電力変換効率 | 95%以上 | 95%以上 |
自立運転時の最大出力 | 3.2kWh | 5.3kWh |
寸法 (横×高さ×奥行き) |
788.2mm×984.7mm×331.3mm | 788.2mm×984.7mm×462.3mm |
重さ | 125kg | 164kg |
特徴 | ・全負荷型(200V対応)
・AIで電気代を節約 |
・全負荷型(200V対応)
・AIで電気代を節約 |
カタログ | スマートスター ハイブリッド |
(引用:SMART STAR)
スマートスター ハイブリッドなどのハイブリッド型蓄電池はスマートスターlやスマートスター3などの単機能蓄電池と大きく違う部分があります。
そこでハイブリッド型蓄電池のメリット・デメリットを解説します。
ハイブリッド型蓄電池のメリット
ハイブリッド型蓄電池のメリットは、以下の2点です。
- 電力の変換ロスを少なくすることができる
- (太陽光パネルを同時に設置する場合には)設置費用を抑えられる
ハイブリッド型蓄電池は太陽光パネルとパワーコンディショナーを共有するので、電力の変換が一回のみで良く、変換ロスを抑えることができます。
またパワーコンディショナーを共有し、本体費用や設置費用を節約することができます。
ハイブリッド型蓄電池のデメリット
ハイブリッド型蓄電池のデメリットは以下の2点です。
- (太陽光パネルをすでに設置している場合には)規格が合わない、保証がなくなることがある
- 本体価格が高い
ハイブリッド型蓄電池は太陽光パネルとパワーコンディショナーを共有するため、規格が合わない場合には設置ができません。
さらに、条件によっては保証がなくなる可能性もあります。
また、ハイブリッド型蓄電池は単機能蓄電池よりも本体価格が高い傾向にあります。
記事のまとめ
ここまで、スマートスターのメリット・デメリットやおすすめの人を解説してきました。
いくつかのデメリットもあるスマートスターですが、停電に強く、AIで電気料金を最適化できる多機能・高性能な蓄電池と言えます。
ここで紹介した情報を参考に、ご家庭にあった蓄電池であるか慎重に検討して、メーカー選びに役立ててください。