「スマートソーラー蓄電池は安いと聞くけど、品質はどうなの?」
蓄電池は一度購入すると数十年付き合うことになるため、メーカー選びがとても大切な製品です。
蓄電池を取り扱うメーカーは多くありますが、今回紹介するスマートソーラーは価格の安さで注目されています。
高額な初期費用で、蓄電池の導入をためらっている方も多いと思います。そんな方は一度、スマートソーラーを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事では、スマートソーラー蓄電池の特徴と利用者の声、取り扱い機種について解説します。ぜひ参考にしてください。
スマートソーラーとは?
スマートソーラーは、元京セラの技術系責任者の現社長によって2007年に設立されました。
「太陽光発電による電力の安定供給」というビジョンを掲げ、蓄電池つき太陽光発電システムを自社で開発し、一般家庭から産業用施設にまで幅広く導入されています。
スマートソーラーの特徴は?
スマートソーラー株式会社の特徴は、以下の2点です。
- 開発から販売、アフターサービスまでの一貫体制
- メーカーの直接販売方式
この一貫体制で、高い品質を保ちながら、直販方式により無駄な仲介料をカットすることで、低価格を実現しています。
設立年 | 2007年 |
ビジョン | 太陽光発電による電力の安定供給 |
特徴 | 開発から販売、施工、アフターサービスまでの一貫体制 |
事業内容 |
|
ホームページ | スマートソーラー株式会社 |
ここから、スマートソーラー蓄電池についてさらに詳しく解説していきます。
スマートソーラー蓄電池のメリット2つ
スマートソーラー蓄電池は、圧倒的な低価格であることで注目されています。その上で、ほかにどんなメリットを持っているのか、詳しく解説していきます。
他メーカーと比べて、特に優れているのは以下の2点です。
1. 11.5kWhの大容量
現在、スマートソーラーは、11.5kWhと大容量の蓄電池のみを取り扱っています。
たいてい、容量が大きくなればなるほど価格は高くなりますが、スマートソーラーでは、低価格を維持した上で大容量の蓄電池を提供しています。
以下の表でも確認できるように、他メーカーの大容量機種と比べると、かなりの安さです。
(現在、東京都民限定でお得なキャンペーンを実施しています。詳しくは後述しています。)
容量 | 希望小売価格 | |
ニチコン 単機能蓄電システム |
11.1kWh | 3,200,000円 |
長州産業 スマートPV単機能型 |
12.7kWh | 5,199,000円 |
スマートソーラー |
11.5kWh | 1,881,000円 |
この安さから、ただ容量が大きいだけで他の機能が劣っているのではないかと思う方も、多いと思います。
しかし、スマートソーラーの蓄電池はパワコンの電力変換効率においても、高い性能を保持しています。
2. 業界トップクラスの電力変換効率97.5%
スマートソーラーのパワコンの電力変換効率は、97.5%と業界トップクラスです。
蓄電池に貯めた電気を、使える電力に変換する効率が高いほど、電力のロスが少なくなります。
以下で、代表メーカーの蓄電池パワコンの変換効率を示しています。シャープは同程度の数値ですが、やはり、97.5%の変換効率は業界トップクラスであることがわかります。
電力変換効率 | |
ニチコン | 93.5〜94% |
長州産業 |
95〜96% |
シャープ | 96〜97% |
テスラ | 90% |
スマートソーラー | 単機能型:97.5% ハイブリッド型:97% |
その他の機能
上記のメリットを持つスマートソーラー蓄電池ですが、そのほかにも以下の機能を兼ね備えています。
- 停電時には自動で自立運転
- 全負荷型で停電時も家中のコンセントが使用可能
- AI搭載:スマホでいつでも利用状況を確認
- 6,000サイクル以上で約15年以上の耐久性
- 製品保証➕自然災害保証10年の手厚い保証体制(有償で5年の延長保証)
スマートソーラー蓄電池のデメリット2つ
スマートソーラー蓄電池のデメリットは以下の2点です。
- 太陽光パネルとの相性が悪い
- 大容量に限られる
この2点について詳しく解説していきます。
1. 太陽光パネルとの相性が悪い
ハイブリッドシステムでは、既設のパワコンを取り外し、太陽光と蓄電池一体型で接続するため、新たなパワコンと太陽光パネルとの相性があわないと接続できないことがあります。
スマートソーラーのパワコンは、3回路です。
たとえば、お使いの太陽光パネルが4回路である場合、3回路の蓄電システムのパワコンでは、発電量が4分の3に減ってしまいます。
2. 大容量に限られる
スマートソーラーでは、11.5kWhの容量のみの取り扱いに限られており、容量に選択肢がないことがデメリットに挙げられます。
基本的に、11kWhの容量は4人暮らし向きです。そのため、2・3人暮らしの家庭にとっては、11kWhも必要でないことがほとんどです。
以下で世帯人数別の容量目安を示しています。
世帯人数 | 目安容量 |
2人暮らし | 7kWh |
3人暮らし | 9kWh |
4人暮らし | 11kWh |
しかし、メリットの章で述べたように、他メーカーと比べかなり安いため、容量に余裕を持ちたい人にはおすすめのメーカーです。
機種が少ない
また他のメーカーに比べ、機種の数も少なくなっています。
スマートソーラーが取り扱っている機種は、以下の2つです。機種の詳細については、後述しています。
- ストレージシステム-T:太陽光発電を設置してまだ間もない方向け
- ハイブリッドシステム-T:太陽光発電を設置して10年近く経つ方向け
利用者の口コミをご紹介
ここで、実際にスマートソーラーの蓄電池を導入している方のX(旧Twitter)に投稿された口コミを紹介します。
良い口コミ
一括見積サイトにほとんど紹介されていないので全然知られていないみたいだけど、スマートソーラーの蓄電池システムはコスパ最強だと思う。11.5kWh15年保証で税込み約152万円。(1月中のキャンペーン)。JET認証もされていて補助金対象。https://t.co/eIfgMdDdm6
— mylte (@mylte_skyward) January 22, 2023
スマートソーラーの蓄電池のコストパフォーマンスについてとても前向きな感想が書かれています。
スマートソーラーのキャンペーン
スマートソーラーではこれまで、横浜市限定の無償設置キャンペーンや、東京都民限定の電気代応援キャンペーンを実施してきました。特定の地域に限られていますが、今後、全国展開する可能性もあるということです。
たとえば、2023年度の「秋のワンプライスキャンペーン」は、約150万円の割引が適用されるとてもお得なキャンペーンでした。今後のキャンペーン情報も、随時確認しておきましょう。
否定的な口コミ
私のスマートソーラーの懸念点
停電時4kWまでしか使えない。それ以上使っていて停電になったら供給停止で結局停電してしまう。6kWは欲しいです。HEMSがウリだけど機能はイマイチ。パナのは容量オーバーする前に普通充電を制限してくれる。専用の普通充電器が必要だけど。
— LEAF to BUS (@Ze1Zeo) March 8, 2021
停電時に関する否定的な意見も挙がっています。以下で詳述しています。
停電時の最大出力
スマートソーラーでは他メーカーと同様に、停電時には自動運転に切り替わり、変わらず電気を使用することができます。
しかし、スマートソーラーのようにいくら蓄電池の容量が大きくても、停電時の最大出力が小さければ、使える電気量は限られてしまいます。
以下の表で示すように、他社と比べ最大出力の値は小さくなっているため、この点には注意が必要です。
停電時の最大出力 | |
ニチコン 12kWhハイブリッド蓄電システム |
5.9kW |
長州産業 Smart PV Plus(ハイブリッド) |
5.5kW |
シャープ 住宅用クラウド蓄電システム |
5.5kW |
テスラ Powerwall | 5.0kW |
スマートソーラー | ストレージ・システム:4.0kW ハイブリッド・システム:3.5kW |
価格を重視している人におすすめ
以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、スマートソーラー蓄電池は価格を重視している人におすすめです。
また、上述したように、スマートソーラー蓄電池は、価格だけでなく、機能面でも他メーカーに引けを取らない性能を取りそろえています。
できるだけ安く、質のいい蓄電池を購入したい方はスマートソーラーがおすすめです。
おすすめできない人
しかし、以下の2点に当てはまる方にはおすすめできません。
太陽光パネルが4回路の人
デメリットとしても紹介したように、スマートソーラーのハイブリッドパワコンは3回路で、4回路の太陽光パネルと接続すると、発電量が4分の3に減ってしまい、効率が悪くなります。
大容量を重視していない人
11.5kWhの大容量のみの取り扱いとなるため、大容量を必要としていない人にはおすすめできません。
先ほど示したように、2・3人暮らしの家庭にとっては11.5kWhも必要でないことがほとんどです。
また、既設の蓄電池の容量が足りず、追加で増設したいという方にとっても、11kWhは大きすぎます。
他メーカーが提供している小容量の蓄電池を確認してみてください。
スマートソーラーの機種
ここでは、スマートソーラーの機種を詳しく紹介します。
スマートソーラーの蓄電システムは以下の4機器で構成されています。
スマート蓄電 | 作った電気・買った電気を貯める |
ストレージ/ハイブリッドパワコン | 太陽光発電で作った電気・蓄電池に貯めた電気を変換 |
スマートスイッチボックス | 停電時に自動運転に切り替え |
スマートA I | 蓄電池の充放電を最適化 |
ストレージシステム-T(単機能型)/ハイブリッドシステム-T
スマートソーラーでは、単機能型/ハイブリッド型の2機種を取り扱っています。どちらとも安全性を補完するS-JET認証を取得しています。
容量 | 11.5kWh |
蓄電池の種類 | リチウムイオン電池 |
自動運転時出力 | 定格3.0kW |
パワコンの電力変換効率 | ストレージ:97.5% ハイブリッド:97.0%(回路数:3回路) |
想定サイクル数 | 約6,000サイクル以上 |
その他機能 |
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保証 | 製品保証・自然災害保証:10年 *スマートAIは保証1年 *有償で5年の延長保証 |
蓄電池には安全性の高いリチウムイオン電池を使用、またサイクル数は6,000以上と、一日に一度の充放電をした場合、約15年以上使用できる耐久性を有しています。
さらに、製品保証だけでなく、10年の自然災害保証が用意されています。
各種カタログは、こちらからダウンロードできます。
記事のまとめ
スマートソーラー蓄電池は、低価格でありながら、高性能かつ高品質な製品を提供していることが特徴です。
ここで紹介した情報を参考にして、自分の家庭にあった蓄電池であるか慎重に検討し、メーカー選びに役立ててください。
高額な初期費用で蓄電池の導入をためらっている方は、まず、スマートソーラー蓄電池を検討してみるのも良いでしょう。