「京セラの蓄電池はいくら？」
「導入するメリットを知りたい」

京セラは、太陽光パネルで有名なメーカーですが、蓄電池メーカーとしても注目されています。

会社の知名度から高い信頼を持てますが、自分に合った蓄電池を選ぶには、実際のメリット・デメリットを把握しなければなりません。

そこでこの記事では、京セラの蓄電池のメリット・デメリットやおすすめの人、実際の利用者の声について、詳しく解説します。

ぜひ参考にしてください。

京セラとは

京セラとは電子部品、情報機器、太陽光パネルなどを製造する大手電気機器メーカーです。

「社会との共生。世界との共生。自然との共生」というスローガンを掲げており、環境対策に力を入れています。

実際、「気候変動分野の透明性とパフォーマンスにおけるリーダーシップ」の評価では最高評価のA認定されています。

設立年	1959年
ビジネススローガン	「社会との共生。世界との共生。自然との共生。」
事業領域	産業・自動車用部品、半導体関連部品、電子デバイス、IoT機器、プリンター、ソーラーエネルギー、医薬品
本社	京都府京都市
特徴	高品質なセラミック製品を中心に、製品の品質や信頼性が高く、世界中で幅広い産業分野で利用されている
URL	会社HP

ここから、京セラの販売する蓄電池の中で最も主要なEnerezza(エネレッツァ)について、詳しく解説していきます。

Enerezzaの定価・値段の相場は？

まずは多くの人が気になる、Enerezzaの価格相場から解説します。

一般的な定価は250万円から750万円となっています。

カタログに記載されている、希望小売価格はかなり高額ですが、Enerezzaは国の補助金の給付対象になっています。

また、実際の販売店の価格はさらに割安です。下記から無料お見積もりを依頼してみてください。

		希望小売価格	補助金適用後	販売価格
Enerezza	5kW	2,750,000円	2,525,000円	さらに割安 →無料お見積もりへ
	10kW	4,730,000円	4,280,000円
	15kW	6,710,000円	6,110,000円
Enerezza ＋	5.5kW	3,036,000円	2,788,500円
	11kW	5,236,000円	4,741,000円
	16.5kW	7,436,000円	6,836,000円

本体価格に加えて、別途工事費や機器代がかかるため、各家庭の設置方式によって価格は変動します。

補助金はどれくらいの金額出るの？

Enerezzaは国の補助金に対応した機種です。

さらに、お住まいの地域によっては都道府県もしくは市区町村からの補助金も存在し、さらなる補助金の給付が見込めます。

しかし、お住まいの地域の補助金の額を調べるのは複雑で大変ですよね。。。

そこで、NOWALL｜スマートハウスメディアでは、ご家庭の補助金を含めた無料お見積もりを受け付けています。ぜひお気軽にご相談してみてください。

無料お見積りはこちら

Enerezzaのメリット５つ

Enerezzaには…

• 世界初のクレイ型蓄電池
• 容量に種類が豊富で自由
• どこにでも設置できる
• こだわりのデザインは使いやすさ抜群
• 豊富で選べる発電モード

上記5つのメリットがあります。順番に詳しく見ていきましょう。

メリット１．世界初のクレイ型蓄電池

Enerezzaは世界初のクレイ型蓄電池です。

クレイ型蓄電池とは粘土状の素材で電極ができた蓄電池のことで、今までにはない新しい素材・部品・構造を使用しました。

これにより下記の3点を実現しています。

• 寿命が長い
• 安全性が実証されている
• 保証期間が長くサポートも安心

寿命が長い

蓄電池の寿命を表すサイクル数がEnerezzaは12,000、Enerezza ＋は20,000で、1日1回充放電を行うと考えると
Enerezzaは33年間、Enerezza ＋は55年間使い続けることができます。

テスラが5000サイクル、シャープが8000サイクルであり、Enerezzaは長寿であるといえるでしょう。

	サイクル数	推定寿命
Enerezza	12,000	33年
Enerezza Plus	20,000	55年
テスラ（パワーウォール）	5,000	14年
シャープ(JH-WB1921)	8,000	22年

安全性が実証されている

Enerezzaは衝突試験などによって高い安全性を証明されています。

蓄電池は発煙・発火が心配されていますが、粘土状の電極と内部ショートを起こさない新設計により試験では発煙も発火もありませんでした。

また、日本建築センターの定める基準でも最上位の耐震クラスSを取得しています。これは防災拠点に求められるクラスであり、地震対策も十分です。

保証期間が長くサポートも安心

Enerezzaの機器保証は15年、自然災害保証は10年です。

一般的には10年保証のメーカーが多いので、屋内外問わずに15年間の機器保証がついているEnerezzaは長期保証といえます。

また、自然災害保証も10年間ついており、洪水、台風などの被害にも安心です。

メリット２．容量の種類が豊富

Enerezzaは容量が5kW、10kW、15kW、の3種類あります。

5kWの蓄電池ユニットを組み合わせて容量を選ぶので、後から追加することもでき、自宅の太陽光発電システムの容量、それぞれの生活スタイル、非常時に使用したい電力量等に合わせて自由に調節できます。

メリット３．どこにでも設置できる

Enerezzaは屋内外どちらも設置可能で、寒冷地の屋外にも設置できます。

Enerezzaと同程度の容量の蓄電池は屋外設置のみが一般的ですが、屋内にも対応しているので、塩害地域にお住まいの方も設置できます。

また、独自開発の電解液により-20℃〜40℃まで使用可能で寒冷地でも屋外設置できます。一般的な蓄電池は0℃以上でないと動作しないので、その点Enerezzaは設置可能なエリアが広いです。

メリット４．デザイン良く、使いやすさも抜群

Enerezzaのデザインは白ベースで住宅に溶け込みやすく、操作もシンプルでわかりやすいです。

2019年にグッドデザイン賞を受賞しており、なめらかな曲面でおおわれたデザイン・機器全体としての統一感・生活に溶け込むシンプルさとカラーが評価されています。

メリット５．豊富で選べる発電モード

Enerezzaには「売電モード・フルグリーンモード・おまかせ運転モード」の3つの運転モードがあります。

	特徴	こんな人におすすめ
売電モード	昼間に貯めた電力を最大限売電する	FIT期間中の方
フルグリーンモード	最大限蓄電して電力の高い昼間の買電を抑える	FIT終了後の方
おまかせ運転モード	AIが電力使用パターンなどから売電と蓄電を最適化する	ご家庭に合わせた自動運転をしたい方

Enerezzaのデメリット4つ

ここまででメリットをお伝えしてきましたが、もちろんEnerezzaにも…

• 最大出力が2kWしかない
• 200Vの電化製品が使えない
• 増設可能期間は2年のみ
• 価格が高い

上記4つのデメリットがあります。見逃さないように順番にくわしく見ていきましょう。

デメリット１．最大出力が2kWしかない

Enerezzaは最大出力が2kWしかありません。

そのため、エアコン・IHコンロ・エコキュートなどの出力の高い家電製品を同時に動かせない可能性があります。

デメリット２．200Vの電化製品が使えない

Enerezzaは200Vの電化製品に対応しておらず、エコキュート、エアコン、IHコンロなどの200V製品を動かすことができません。

ただしオプションパーツのトランスユニットを設置すれば、200V製品も動かせます。

デメリット３．増設可能期間は2年のみ

Enerezzaは蓄電池ユニットを増設して容量を調節できることがメリットですが、増設は設置後2年までしかできません。

増設をお考えの方はいつまで可能かに注意しましょう。

デメリット４．価格が高い

Enerezzaは他社製品に比べて価格が高いです。

シャープクラウド蓄電システム 6.5kWh	3,347,850円
ハイブリッド型　7.4kWh ESS-T3M1	2,900,000円
スマートPVマルチ 6.5kWh	3,137,200円
テスラ　パワーウォール	1,210,000円
Enerezza 10kW	4,730,000円

そのため、「価格」だけをみて、設置を考えたい人には不向きだと言えるでしょう。

Enerezzaがおすすめな人

メリット・デメリットを踏まえた上で、Enerezzaがおすすめな人は次の3つに当てはまる人です。

• 重塩害地域や寒冷地に住んでいる人
• ライフスタイルに合わせて容量を選びたい人
• 太陽光パネルを設置している人

それぞれについて詳しく見ていきましょう

重塩害地域や寒冷地に住んでいる人

Enerezzaは設置可能な気温が-20℃〜40℃と他社製品よりも広く、屋内にも設置可能なので他製品が設置できない重塩害地域や寒冷地域にも設置できます。

よって、それらの地域にお住まいの方にはEnerezzaをおすすめします！

ライフスタイルに合わせて容量を選びたい人

Enerezzaは5kWの蓄電池ユニットの台数を調節して、容量を変更できるので、少ない容量で試したい方から電気をたくさん使う2世帯住宅の方まで幅広く対応しています。

また、設置した後に増設することもできるので、ライフスタイルが変わっても安心です。

太陽光パネルを設置している人

Enerezzaは単機能型なので、太陽光パネルとパワーコンディショナーが別であり、設置にあたり余分な工事や機種の相性などを検討する必要がありません。

既に太陽光パネルを設置している人におすすめです。

Enerezzaをおすすめしない人

逆に、Enerezzaをおすすめしない人は次の2つに当てはまる人です。

太陽光パネルを設置していない人

太陽光パネルを設置していない人は、蓄電池に自家発電した電気を貯めることができないので、節約できる電気料金が少なくおすすめできません。

オール電化の人

Enerezzaは200V対応していないので、エコキュートやIHコンロなどを使うことができず、オール電化のご家庭では使用が限られ、おすすめできません。

オール電化のご家庭には200V対応の蓄電池をおすすめします。

口コミはどうなの？利用者の声

ここでは京セラの蓄電池に関する口コミを見ていきましょう。

肯定的な口コミ

蓄電池のエラーに気が付き、慌てて問い合わせ。だいぶ待たされるのかな？そこから修理も時間かかるのかな？修理代はいくらになるのかな？と思ったらそのあとすぐ折り返しの電話が来て、修理の人も時間より早く来てくれて、保証期間なので修理代もなし。京セラさんの対応素晴らしい！😂よかった～

— 🌻にと (@satoto872) August 6, 2023

京セラのサポート対応について評価する口コミのようです。

否定的な口コミ

京セラの蓄電池、テスラのpowerwallと比べると値段がずいぶん高いけど、希望小売価格だからか？

— mizu (@m_enviro) March 10, 2017

京セラの蓄電池の価格の高さをネガティブに捉える意見もあるようです。

京セラ蓄電池の機種紹介

最後に京セラ蓄電池の機種を紹介します。以下の4機種が主に販売されています。

それぞれの基本情報や特徴を簡単にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

Enerezza（エネレッツア）

Enerezzaの基本情報は以下の通りです。

型番	EGS-LM0500/1000/1500、EGS-LM0500/1000/1500S
容量	5.0/10.0/15.0kW
電池の種類	クレイ型リチウムイオン
電力変換効率	94％
自立運転時の最大出力	2.0kW
寸法 （横×高さ×奥行き）	485×562×280(mm)/台
重さ	64kg/台
特徴	増設で容量調節可能 設置可能な場所が多い
保証	機器保証15年 自然災害保証10年
カタログ	Enerezza

Enerezza Plus（エネレッツア　プラス）

Enerezza Plusの基本情報は以下の通りです。

型番	EGS-LM0550/1100/1650
容量	5.5/11.0/16.5kW
電池の種類	クレイ型リチウムイオン
電力変換効率	94％
定格出力(最大)	6.0kW
寸法 （横×高さ×奥行き）	485×562×280(mm)/台
重さ	64kg
特徴	増設で容量調節可能 設置可能な場所が多い
保証	機器保証15年 自然災害保証10年
カタログ	Enerezza Plus

最大出力が6kWもある

Enerezza plusは最大出力が6kWもあるので、同時に多数の家電製品を動かすことができます。

停電時にはEV(電気自動車)とも接続

停電時にはEV・発電機・ポータブルバッテリーなどの外部電力とも連携して自宅で使うことができ、非常時にも安心です。

大容量タイプ

大容量タイプの基本情報は以下の通りです。こちらは京セラと提携するハウスメーカー限定商材なので目にする機会が少ないかもしれません。

型番	EGS-LM1201、EGS-LM1201C
容量	12.0kW
電池の種類	クレイ型リチウムイオン
電力変換効率	94％
自立運転時の最大出力	2.0kW
寸法 （横×高さ×奥行き）	1060×1250×300(mm)
重さ	226kg/台
特徴	大容量なのに厚さ僅か30cmで設置しやすい
保証	機器保証15年 自然災害保証10年
カタログ	大容量タイプ

ハイブリッドタイプ

ハイブリッドタイプの基本情報は以下の通りです。

型番	EGS-ML0501/1001/1501
容量	5.0/10.0/15.0kW
電池の種類	クレイ型リチウムイオン
電力変換効率	97.0％
自立運転時の最大出力	4.95kW
寸法 （横×高さ×奥行き）	670×600/960/1320×150(mm)
重さ	50kg/台
特徴	大容量かつ高出力
保証	機器保証15年 自然災害保証10年
カタログ	ハイブリッドタイプ

トランスユニット

Enerezzaは特定負荷型の蓄電池ですが、オプションであるトランスユニットを付けることで全負荷型に切り替えることができ、より多くの家電製品を同時に使用できるように変更できます。

またトランスユニットにより200V対応となり、従来は使えなかったエアコン・エコキュート・IHコンロなどを使えるようになります。

形式	TRU-020
寸法 （横×高さ×奥行き）	495×554×197(mm)
重量	36kg
希望小売価格	324500円
カタログ	トランスユニット

記事のまとめ

ここまで、京セラ 蓄電池のメリット・デメリットやおすすめの人を解説してきました。

いくつかのデメリットもある京セラの蓄電池ですが、世界初のクレイ型蓄電池で、容量の調節がしやすく、設置可能場所が広くて導入しやすい蓄電池と言えます。

ここで紹介した情報を参考に、ご家庭にあった蓄電池であるか慎重に検討して、メーカー選びに役立ててください。

無料お見積りはこちら