「エコキュートが故障したら、どうすればいい?」
「修理と交換、どっちがいいの?」
エコキュートが急に壊れたら困りますよね。
よくある故障事例とその原因、対処方法をご紹介するのでぜひ緊急措置の参考にしてください。
修理や交換をする際の注意点や、エコキュートを安く設置し長く使うコツも紹介します。
エコキュートが壊れた!よくある事例と対処方法
ここでは、よくあるエコキュートの不具合、その原因と対処方法を説明します。
業者の修理が必要な場合もありますが、自身で解決できる場合もあります。
まずは、この記事で原因を確認してみて判断しましょう。
- 水しか出ない
- お湯が止まらない
- 貯湯タンクから水漏れしている
- シャワーの温度が定まらない
- シャワーの水圧が弱い
- エラーコードが表示される
- リモコン操作ができない
- 異音がする
- 断水や凍結で水も出ない
水しか出ない
足し湯ができなかったり水しか出なかったりする場合は、「湯切れ」が原因であることが多いです。
「湯切れ」とは、沸かしておいた量のお湯を使い切ってしまい、使用できるお湯がないということです。
しかし、下記の方法で解決しなかった場合は、エコキュートが老朽化している可能性もあるため、なるべく早めに修理・交換をしましょう。
原因 |
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対処方法 |
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修理目安金額 | 26,000~30,000円程度 |
お湯が止まらない
浴槽のお湯の量に過不足がある際は、まず水位の設定ミスがないかどうか確認しましょう。
また、入浴剤の汚れなどが浴槽の循環口に詰まっているために、お湯が止まらないこともあります。
原因 |
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対処方法 |
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修理目安金額 | 24,000~51 ,000円程度 |
貯湯タンクから水漏れしている
貯湯タンクから水が垂れていても、故障だとは限りません。
水漏れだと思ったら、タンク内のお湯の沸騰や結露の発生が原因で水滴が垂れているだけの場合が多いです。
この場合、故障が原因ではないのでしばらく様子を見てから水漏れかどうか判断しましょう。
しかし、部品やタンクが故障している場合は早めに修理・交換しましょう。
原因 |
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対処方法 |
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修理目安金額 | 25,000〜45,000円程度 |
シャワーの温度が定まらない
お湯の温度が定まらな際、シャワーに問題がある場合とエコキュート本体に問題がある場合があります。
お風呂のシャワーのみで温度が定まらない場合は、シャワーの水栓でトラブルが起きている可能性が高いです。
キッチンなどの水道でも問題がある場合は、エコキュート本体の不具合が考えられます。
原因 |
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対処方法 | メーカーや施工店に修理・交換を依頼 |
修理目安金額 | 25,000~49,000円程度 |
シャワーの水圧が弱い
シャワーの水圧が弱いときによくある原因としては、複数箇所での水の使用です。
エコキュートは一度に出せる水の量に限界があり、一定以上の使用量になると水圧が弱くなってしまいます。
フィルターの汚れや配管のトラブルが原因の場合もあるので、確認してみましょう。
原因 |
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対処方法 |
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修理目安金額 | 25,000~49,000円程度 |
エラーコードが表示される
エラーコードが表示されている場合、まずは説明書やメーカーの公式サイトでコードの意味を確認しましょう。
エラーコードの内容は、メーカーによって異なります。中には自力で解決できるものもあります。
原因 | エラーコードにより異なる |
対処方法 | 各メーカーの公式サイトで確認 |
修理目安金額 | 17,000〜70,000円程度 |
リモコン操作ができない
リモコンが操作できない場合、修理が必要になります。
原因 | リモコン内部での故障や不具合 |
対処方法 | リモコンの交換 |
修理目安金額 | 48,000円〜70,000円程度 |
異音がする
わき上げ時に室外機から動作音が短時間発生することがありますが、これらは故障ではありません。
上記に該当しない場合には点検が必要ですので、メーカーへ点検・修理を依頼しましょう。
原因 | ファンなどの故障 |
対処方法 | メーカーや施工店に修理・交換を依頼 |
修理目安金額 | 24,000~37,000円程度 |
断水や凍結で水も出ない
断水や凍結によって水が出ない際、エラーコードが表示されることがありますが、断水の復旧や凍結が解消すると普段通り使えるようになります。
自力でなおそうとすると故障する恐れがあるため、断水や凍結の場合は自然に復旧・解消するのを待ちましょう。
凍結を今すぐ解消したい場合
急ぎでお湯を使いたい場合、配管部分に35℃前後のぬるま湯をかけて、少しずつ溶かす方法もあります。
しかし、温度差により配管部分が破損してしまう危険もあるため、タオルのような布をかけた上でゆっくりと溶かしましょう。
エコキュートの不具合は修理?交換?判断する2つの方法
エコキュートに不具合が起こると、修理と交換のどちらがいいのか迷いますよね。
ここでは、修理か交換で迷っている方に向けて2つの判断方法を紹介します。
- 使用年数の長さで判断する
- 不具合が起こる頻度で判断する
使用年数の長さ
使用年数が長く平均寿命に近い場合、エコキュートを交換することをオススメします。
エコキュートの平均寿命
エコキュート本体の耐用年数は約10年〜15年といわれています。
耐用年数以上使用している場合、買い替える方が安く済むことが多いです。
不具合が起こる頻度
エコキュートの使用年数が短い場合でも、頻繁に不具合が起きる場合は買い替えをオススメします。
エラーの度に点検や修理をしていると、維持費が高額になる可能性があるため、買い替える方が費用対効果が高くなるでしょう。
エコキュートの修理・交換の相場費用
エコキュートの修理・交換にかかる相場価格を解説します。
エコキュートの修理費用の相場
エコキュートを修理する場合、部品や状況、メーカーなどによって価格が異なります。
おおよその修理費用は1〜7万円ですが、事前にメーカーや業者に交換しましょう。
エコキュートの交換費用の相場
エコキュートを交換する際の相場価格は、50万円程度です。
やはり修理費用よりは高額になりますが、不具合が起こる回数が多い場合は交換を検討しましょう。
新しいエコキュートを選ぶときのポイント3つ
新しいエコキュートを設置する際、どのように選んだら良いか迷う人も多いでしょう。
そんな方は、下記の3つのポイントから検討してみてください。
- エコキュートの価格
- 家族の人数
- エコキュートのタイプ
エコキュートの価格で選ぶ
メーカーや機能によっても価格が大きく異なるため、予算からエコキュートを選ぶ方もいます。
価格ももちろん大切ですが、機能やアフターサービスなども確認するようにしましょう。
サイズ・タイプ別の価格相場
人気メーカー5社の希望小売価格は以下のようになります。
給湯専用 | オート | フルオート | |
370L | 68.0〜94.7万円 | 72.3〜97.0万円 | 77.0〜107.0万円 |
460L | 78.0〜105.1万円 | 81.3〜106.0万円 | 86.0〜117.0万円 |
550/560L | 約115万円 | 約118万円 | 約113.4万円 |
家族の人数で選ぶ
エコキュートはタンクの容量によって、使えるお湯の量が変わってきます。
そのため、家族の人数に合わせてタンク容量を決めると良いでしょう。
家族の人数ごとのタンク容量
家族人数 | タンク容量 |
5〜7人 | 550L |
4〜5人 | 460L |
3〜4人 | 370L |
2〜3人 | 300L |
1〜2人 | 200L |
エコキュートのタイプで選ぶ
エコキュートの給湯タイプには、給湯専用・オートタイプ・フルオートタイプの3つがあり、機能や利便性が異なります。
給湯専用
給湯専用は、全自動機能がなく、手動で蛇口をひねってお湯を出します。
利便性は低いですが、設置費用が最も安く済むため、価格を重視したい方にオススメです。
オートタイプ
オートタイプは、自動でお湯はりすることができ、お湯はり予約機能などもあります。
ある程度の利便性はほしいけど、それほどお金をかけたくないという方にオススメです。
フルオートタイプ
フルオートタイプは、お湯張りはもちろん、追い焚きや沸き増しも全て自動で行うタイプです。
利便性の高さや手間の少なさを重視する方にオススメします。
エコキュートを安く交換するためのコツ
エコキュートを設置・交換する際、できる限り費用を抑えたいですよね。
ここでは、エコキュートを安く交換するためのコツを紹介します。
自社施工の会社を選ぶ
自社施工の業者を選ぶことで、エコキュートの設置費用を抑えることができます。
自社で工事を行っている場合、下請け会社分の利益がかからないため、価格が安くなります。
自社施工の会社で、より安くエコキュートを設置してもらいましょう。
アフターフォローの手厚い会社を選ぶ
エコキュートを設置する際は、アフターフォローの手厚い会社を選びましょう。
保証期間や修理や交換のサービスなどは、会社によって異なります。
設置後のことも考えて充実したアフターフォローを提供している会社をオススメします。
エコキュートの寿命を長くするためのコツ
せっかく設置したエコキュートを長く使いたいですよね。
ここでは、エコキュートの寿命を長くするためのコツを紹介します。
自宅環境にあった製品を選ぶ
自宅環境にあったエコキュートを選ぶことが大切です。
エコキュートは屋外に設置することが多いため、住んでいる地域の特性も考慮しましょう。
地域の特徴 |
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水質 |
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自宅環境に合っていない製品は故障しやすいため、注意が必要です。
エコキュートを開けた場所に設置する
エコキュートには、空気の熱でお湯を沸かすための吸引口や吹出口があります。
設置場所に十分なスペースがないと、沸き上げの際に負荷が高くなり、故障原因となるため、開けた場所に設置しましょう。
入浴剤の使用に注意する
メーカーや機種によって使用可能な入浴剤のタイプが異なります。
配管の腐食や詰まりの原因ともなるため、取扱説明書で使用できる入浴剤の種類を確認しましょう。
定期的にメンテナンスする
自身で定期的にメンテナンスを行うことで、エコキュートを長く使えるようになります。
- 浴槽アダプターの清掃
- 浴槽循環口の清掃
- 配管の点検
- 貯湯タンクのお湯抜き
- ヒートポンプユニットの水抜き
- 吸引口や吹出口の清掃
具体的な方法はメーカーや製品によって異なるので、取扱説明書や各メーカーのホームページを参考にしましょう。
長期不在時は電源をオフにする
長期間使わない場合、エコキュートの電源を切ることをオススメします。
使用しないにもかかわらずお湯を沸かして無駄になるだけでなく、貯湯タンク内の水質が劣化することがあります。
ただし、真冬などで凍結する危険がある場合は、電源は切らないでおきましょう。