「オムロンの蓄電池の評判は?」
「どんな人に向いてる?」
オムロンは体温計や血圧計で有名な会社のイメージがあるかもしれませんが、実は蓄電池でも特許を取得しているほど力を入れています。
とはいっても、「どんなメリット・デメリットがあるのか」、「本当に後悔しないか不安…」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、オムロン蓄電池のメリット・デメリットやおすすめの人について解説しています。実際に設置した人の口コミも紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
オムロンとは?
オムロンは、1948年に京都に設立された日本の大手電子・電気機器メーカーです。
世界トップクラスのシェアを誇る産業オートメーションを中心に、交通インフラからヘルスケア、 パワーコンディショナーなど、幅広い事業をカバーしています。
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オムロンの蓄電池はこんな人におすすめ
オムロンの蓄電池の最大の特徴は、そのラインナップの多さです。5つの容量と3つのタイプから自分に合った蓄電池を選ぶことができます。
そのため多くの方におすすめできる蓄電池ですが、その中でも上記のような方に特におすすめです。
ただし、海外メーカーと比較すると価格が高いため、価格は重視しつつも、充実した保証や安心感のある日本メーカーを選びたい人にはおすすめです。
では、その根拠をメリットとデメリットに分けて詳しく解説していきます。
オムロン蓄電池のメリット3つ
オムロンの蓄電池を選ぶメリットは以下の3つです。
- 大手日本メーカーの安心感
- 後付けでも安心なPID対策がされている
- AIで効率的にエネルギーを管理できる
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1.大手日本メーカーの安心感
オムロンの蓄電池を選ぶメリットの一つは、大手日本メーカーならではの安心感です。
会社の知名度だけでなく、具体的に安心につながるポイントが3つあります。
- 品質の高さ
- 手厚いアフターサポート
- 安全への配慮
品質の高さ
日本製品の多くは、厳しい品質管理がされています。
JET認定やJIS規格を取得している製品は日本の安全基準を満たしているため、安全性や品質の高さが保証されていると言えるでしょう。
オムロンの蓄電池もJET認定を取得しているため、壊れにくく、安心して長く使うことができます。
手厚いアフターサポート
オムロンは日本全国に140拠点のサポートチームを持っているため、万が一トラブルが発生しても、スタッフが迅速に対応してくれるので安心です。
海外メーカーの場合、直接メーカーに連絡を取ることは難しく、卸売業者を介して連絡することで時間がかかってしまう場合があります。
また、保証期間が15年と、他のメーカーと比べて長いのも嬉しいポイントです。
安全への配慮
オムロンをはじめとする日本メーカーは、品質の高さはもちろんですが、トラブルへの対応力や安全設計にも優れいています。
例えば、万が一異常が発生した場合は、遠隔機能を通じて迅速に通知を受け取れる仕組みが備わっています。
また過去には、製造された一部の蓄電池ユニットで安全上の懸念が判明した際、対象の製品を無償で交換し、使用者に直接連絡を取るなどの手厚い対応を実施しています。
こういったことからも、オムロンのような大手日本メーカーの製品を選ぶことで、信頼性・技術力・安全性・サポート体制の面から安心感を得られるでしょう。
メリット2.後付けでも安心なPID対策がされている
すでに太陽光発電を導入済みのご家庭が蓄電池を後付けで設置する場合、システムの設計や接続によってはPID現象が起こる可能性もあります。
太陽光パネルが高い電圧にさらされたり、蓄電池を接続したことによって電圧バランスが不安定になることで太陽光パネルの性能が低下してしまう現象のこと
しかし、オムロンの蓄電池はPIDリスクがある太陽光パネルでも接続が可能です。
PID現象は古い太陽光パネルで発生しやすくなります。蓄電池を後付けする際には、PID対策がされているか、接続しても問題ないかを事前に業者へ相談しましょう。
メリット3.AIで効率的にエネルギーを管理できる
オムロンの蓄電池には、以下の4つのモードが搭載されています。ライフスタイルやFIT期間に合わせて、柔軟に放充電の量やタイミングを変えることができます。
経済モード | 売電を優先したいとき |
安心モード | 停電に備えて最低限の蓄電量を残しつつ売電したいとき |
グリーンモード | 自家消費を優先したいとき |
停電時モード | 停電時に自動で切り替え |
夜間の充電量をAIが自動でコントロール*
ネットワークに接続することで、AIが気象情報に合わせて蓄電池の充電量を自動でコントロールしてくれるため、無駄がありません。
12.7kWh、6.3kWhタイプは、グリーンモードで使用すると、夜間充電の上限を最大100%にできます。(16.4kWh、9.8kWh、6.5kWhタイプは50%までです。)
*グリーンモードの場合のみ
専用アプリでいつでも遠隔操作が可能
専用のアプリを使うことで、HEMS等のモニターシステムを追加しなくても、スマートフォンやパソコンなどのデバイスがあれば24時間いつでも蓄電量を確認することができます。
オムロン蓄電池のデメリット2つ
ここまでオムロン蓄電池のメリットをお伝えしましたが、もちろん以下のようなデメリットもあります。
- 価格が安価ではない
- 特定負荷だと停電時に使える電力量が少ない
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1.価格が安価ではない
海外メーカーと比べると価格が高く、性能に見合う価格設定がされています。
メーカー | 希望小売価格 |
テスラ Powerwall 13.5kWh | 1,290,000円 |
エクソル ハイブリッド蓄電システム 15.0kWh | 3,740,000円 |
オムロン KPBP-Aシリーズ 12.7kWh | 4,300,000円 |
そのため、とにかく価格の安さを最重要視している方には不向きだと言えるでしょう。
希望小売価格は高額ですが、実際の販売価格は割安になっています。価格相場については後半でお伝えしますので、そちらも確認してみてください。
デメリット2.特定負荷だと停電時に使える電力量が少ない
オムロンの蓄電池は特定負荷型の場合、停電時の出力が2.0kVAしかありません。
機種 | 自立運転時の定格出力 |
ニチコン トライブリッド | 4.9kWh:4.0kVA 7.4kWh:5.0kVA |
テスラ Powerwall | 5.0kW |
オムロン KPBP-Aシリーズ | 特定負荷型:2.0kVA 全負荷型:4.0kVA |
2.0kVAで使用できる家電と時間の目安
そこまで電気の使用量が多くないご家庭や、最低限の家電だけ使えれば問題ない方は2.0kVAでも問題ないでしょう。
逆に、停電時も普段通り電気を使いたい方や、普段の電気使用量が多いご家庭は全負荷型を選択しましょう。
オムロン蓄電池の口コミ・評判は?
実際にオムロンの蓄電池を導入した人の口コミも見てみましょう。
良い口コミ
やっぱ安いですよね!笑
太陽光Qセルズ、蓄電池オムロンなのがどうなのか分からんですけど🫠蓄電池導入はFIT終了後じゃないと採算合わない言われてますけどこんだけ電気代上がってたら元は取れますよね!
— ダイチ🐻気密警察副署長🐻 (@SEIGInMIKATA13) March 22, 2023
蓄電池付きました😆!
・屋外配線もキレイにカバー👍
・屋内への新規の穴もしっかり塞がれてる👍
・収納内の分電盤もまるで最初から有ったかの様👍暑い中ありがとうございました🎶 pic.twitter.com/hhOPoHHQJs
— torikaji (@torikajiomokaji) August 8, 2023
オムロンの蓄電池は最安値メーカーではありませんが、補助金を活用することで、実質低価格で高性能な蓄電池を導入することができます。
また、システムが分割されているため、一つ一つが軽くて設置しやすいという利点もあります。
悪い口コミ
販売施行したりしてますが
各メーカーで一長一短なので何ともですが
ただ1点オムロンのGateway(リモコン、表示機能付き)は使いにくいですかねー
携帯、PCでデータ見れますがリアルタイムじゃなくて30分前のデータしか見れなかっかと思います。システム違ったらごめんなさい。— まきねん (@makinenDQX) August 23, 2024
オムロンの蓄電池は、遠隔でパソコンやスマートフォンなどの端末から発電量や蓄電量を確認することができます。
しかし、データ更新のタイミングが0分と30分の1時間に2回だけなので、専用のモニター端末で見たい方や、リアルタイムで見たい方からはネガティブに捉える意見もあるようです。
そういった方には、オプションの表示ユニットの導入がおすすめです。
オムロン蓄電池の価格相場
それでは、気になるオムロン蓄電池の価格相場について解説します。
カタログに記載されている希望小売価格は高額ですが、実際の販売価格は小売店が自由に設定できるため、希望小売価格よりも安く設定されています。
設備内容 | 小売価格 | 補助金適用後 | 実際の販売価格 |
単機能蓄電6.3kWh | 266万円 | 244.9万円 | さらに割安→無料お見積もりへ |
ハイブリッド蓄電16.4kWh | 592万円 | 537.2万円 | |
全負荷型ハイブリッド蓄電9.8kWh | 462万円 | 429.4万円 |
また、オムロンの蓄電池は国の補助金の給付対象になっているので、さらに割安になります。
もらえる補助金額はお住まいの地域や条件によって変わりますので、詳しく知りたい方は下記からお気軽にご相談ください。
オムロン蓄電池の製品仕様
オムロン蓄電池の製品使用について、5つの容量と3つのタイプに分けて仕様をまとめています。より詳しく確認したい方はカタログをご確認ください。
容量 | タイプ | |
KPBP-A | 6.3kWh、12.7kWh |
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KPBP-A-S | 6.5kWh、9.8kWh、16.4kWh |
KPBP-A(塩害仕様なし)6.3kWh/12.7kWh
形式 | KP-BU63-B | KP-BU127-B |
容量 | 6.3kWh | 12.7kWh |
実効容量 | 5.7kWh | 11.4kWh |
電池の種類 | リチウムイオン電池 | |
電力変換効率 | 放充電:95.0% | 放充電:95.5% |
最大定格出力 | 特定負荷型:2.0kVA 全負荷型:4.0kVA |
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寸法(横×高さ×幅) | 681mm × 627mm × 334mm | 681mm × 909mm × 334mm |
重さ | 約79kg | 約132kg |
設置場所 | 屋外 | |
メーカー保証 | 15年 |
KPBP-A-S(塩害仕様あり)6.5kWh/9.8kWh/16.4kWh
形式 | KP-BU65B-S | KP-BU98B-S | KP-BU164B-S |
容量 | 6.5kWh | 9.8kWh | 16.4kWh |
実効容量 | 5.9kWh | 8.8kWh | 14.8kWh |
電池の種類 | リチウムイオン電池 | ||
電力変換効率 | 放充電:95.0% | 放充電:95.5% | 放電:96.0% 充電:95.5% |
自立運転時の定格出力 | 特定負荷型:2.0kVA 全負荷型:4.0kVA |
||
寸法(横×高さ×幅) | 490mm × 847mm × 147mm | 490mm × 741mm × 295mm | 490mm × 1010mm × 295mm |
重さ | 約65kg | 約102kg | 約150kg |
設置場所 | 屋外・屋内 | ||
メーカー保証 | 15年 |
マルチパワーコンディショナー
形式 | KPBP-A | KPBP-A-S |
タイプ | 一般 | 重塩害対応 |
寸法(横×高さ×幅) | 450mm × 562mm × 232mm | |
重さ | 本体:約21kg、ケーブルボックス:約1kg、取付ベース板:約2.5kg | |
設置場所 | 壁掛け・ネジ止め | |
メーカー保証 | 15年 |
タイプ別の追加システム
さらに、パワーコンディショナーに別ユニットを追加することで、蓄電池システムをカスタマイズすることができます。
基本仕様 | 追加システム | |
単機能 | 蓄電池ユニット+パワコン | 追加なし |
ハイブリッド | +PVユニット | |
全負荷型ハイブリッド | +PVユニット +トランスユニット |
PVユニット
形式 | KP-DDP66 | KP-DDP66-S | KP-DDP66-2 | KP-DDP66-2S |
タイプ | 一般 | 重塩害対応 | 大電流・一般 | 大電流・重塩害対応 |
寸法 | 450mm × 562mm × 232mm | |||
重さ | 本体:約12.5kg、ケーブルボックス:約1kg、取付ベース板:約2.5kg | 本体:約13kg、ケーブルボックス:約1kg、取付ベース板:約2.5kg | ||
メーカー保証 | 15年 |
トランスユニット
形式 | KP-TRN40 | KP-TRN40-S |
タイプ | 一般 | 重塩害対応 |
寸法 | 450mm × 562mm × 232mm | |
重さ | 本体:約17kg、ケーブルボックス:約1kg、取付ベース板:約2.5kg | |
メーカー保証 | 15年 |
オムロン蓄電池のよくある質問
オムロンの蓄電池に関する質問をまとめました。
オムロンと長州産業の蓄電池は同じなの?
オムロンの蓄電池と長州産業のスマートPVマルチは同じ蓄電池です。長州産業はOEMでオムロン製の蓄電池を販売しています。
OEMとは、Original Equipment Manufacturerの略で、他社のブランド商品を製造する仕組みのことです。
OEMメーカーは委託先の商品を製造し、出来上がった製品は委託先のブランド名で販売されます。
オムロンと長州産業のどちらで買う方がいいの?
同じ蓄電池をどちらのメーカーから買うかは、受けられるサポート内容や条件によって比較するとよいでしょう。
太陽光発電と一緒に導入する場合、もしくはすでに長州産業の太陽光パネルを導入している場合は、長州産業で統一すれば全体的なサポートが受けられます。
蓄電池のみを後付けする場合は、オムロンで購入することで、製造元の保証やサポートがついてくるので安心です。
価格については、希望小売価格はオムロンの方が安く設定されていますが、実際の販売価格は販売店によって異なりますので、お気軽にお問い合わせください。
オムロン蓄電池のまとめ
オムロン蓄電池のメリット・デメリットやおすすめの人を紹介しました。
日本の大手メーカーである安心感と、豊富なラインナップでご家庭のニーズに幅広く対応できるオムロンの蓄電池は大変魅力的なシステムです。
また、希望小売価格は高額ですが、実際の販売価格は割安になっています。
ご家庭の設置環境や補助金の活用を含めていくらで設置できるのか、ぜひお気軽にお問い合わせください。